マンション売却時はリフォームするべき?損をしないための考え方
住んでいるマンションを手放すときには、より高値で売却するためにリフォームをしてから売却するケースがありますが、売却するときは本当にリフォームをしたほうが良いのでしょうか?
このページでは、マンション売却時のリフォームはしたほうが良いのか考察してみました。
目次
安易なリフォームはマイナスの原因になる?
マンションの場合、なかなか売れないからといって安易にリフォームをしても損をするだけで終ってしまうケースが多々あります。その原因としては、以下のような理由が挙げられます。
- マンションの売却価格を決めるのは内装ではなく築年数
- 購入者は自分でリフォームをすることを前提としている
マンションの価値を決めるのは築年数
マンションは同じ建物なら似たような間取りとなるため、内装よりも築年数が重視される傾向があります。
マンションの内装はリフォームすることでいくらでも変えられますが、建物の構造は大規模な工事でもしなければ変えることはできません。築年数の浅い物件ほど安心して長く住める物件で、中古物件としての価値も高くなるのです。
つまり、築年数が経っているマンションの売却の場合は、リフォームやリノベーションの効果はあまりないと言えます。
購入者の多くはリフォームを前提としている
中古マンションの購入を検討している人の多くは、購入した後に自分でリフォームすることを前提としています。
自分でリフォームするための費用を想定していることから、購入する物件が事前にリフォームされているかどうかというよりも、どれだけ安くその物件を購入できるかというほうが物件選びのポイントとなるのです。
マンションのリフォーム終わった。この部分に私のこだわりと貯金がつぎ込まれている。 pic.twitter.com/6X6BBr4OCO
— ひさゆき (@oniro1212) 2018年4月22日
買い手がわからない段階で新品同様にリフォームをしたとしても、リフォーム費用を売り出し価格に上乗せしてしまえば買い手自体を失うことにつながるかもしれませんね。
リフォームの有無よりも設備を利用できるか
マンション売却に限らず不動産物件の売却では、最初の段階で買い手が物件の内容を確認する「内覧」を行います。内覧時に注目されるポイントとして、次のような点があります。
- 水回りのチェック(トイレ、キッチン、風呂場など)
- 窓やドアなどがスムーズに動くか
細かい点ですが、このような設備の部分はリフォーム費用に関わってきます。買い手側の心理としては、修繕にどれくらいの費用がかかる物件なのか必ずチェックしておくでしょう。
リフォームを前提としている買い手が多いということは、多少の汚れを気にして新品同様にリフォームする必要はなく、あくまで設備が問題なく利用できるかがポイントとなります。
リフォームではなくクリーニングをしよう
設備や内装をリフォームするのは効果的とは言えなさそうです。
しかし、内覧者に好印象を持ってもらうためにはやはり清潔な状態にしておきたいところ。内覧前にはクリーニング(清掃)をしておきましょう。
先ほど挙げた内覧時に注目されるポイントを中心に、内覧するときの通り道となる玄関やリビング、窓などの採光部分を集中的にクリーニングするのが効果的です。
クリーニングならリフォームと比べて費用の負担も小さく、ハウスクリーニング業者に頼めば手間をかけずにレベルの高い清掃をしてくれるので、積極的に取り組んでみましょう。
判断が難しいなら仲介業者に相談しよう
マンションを高く売るためと考えると、リフォームは効果的な手段とは言いがたい部分があります。リフォームやリノベーションは買い手が決めること。売り手としてはクリーニング程度で十分でしょう。
ただし、壁紙や畳の貼り替えなどの簡易リフォームなら、費用を抑えつつピンポイントで印象をグッと良くすることができます。モデルルームのような雰囲気を演出できるホームステージングも効果的でしょう。費用面で負担にならないようなら、仲介業者に相談して検討しても良いでしょう。
まとめ
マンション売却ではリフォームの有無が売却価格に影響することは珍しく、むしろリフォーム費用を売却価格に上乗せすると不利になる傾向があります。
リフォームやリノベーションは売り主でなければできないものではなく、ハウスクリーニング程度で十分でしょう。費用と効果のつり合いを考えながらリフォームするか考えてみましょう。
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