査定額は不動産会社によって変わる?高額査定される不動産の条件
不動産査定における査定額は不動産会社によって変わることをご存知でしょうか?また、物件によって高額査定される条件というものも存在します。
このようなことを聞くと、「自分の家はいくらで売れるのだろう?」「自分のマンションの査定はどのくらいになるんだろう?」と気になって仕方がない方もいると思います。
今まさに不動産の売却を考えている人も、単なる興味だけの人も、不動産の相場や信頼できる不動産会社はどこなのか、考えてみることは無駄なことではありません。
では、なぜ不動産会社によって査定額が変わるのか、どんな場合に高額査定となるのかを見ていきましょう。
目次
高額査定へつながる不動産の条件
不動産の資産価値は、土地と建物に分けて評価されます。
重要なのは、不動産がどこに存在しているか・建物の新しさやグレード(品質)がどうか。つまり、立地と築年数の2大ポイントが高額査定で重視されるのです。
高額査定される立地の条件としては以下のようなものがあります。
- 交通の便利が良い
- 生活の便利さ、快適さ
- 環境、治安の良さ
- 土地の形状が利用、開発しやすい
- ブランド化された人気のあるエリアにある
そして、高額査定される建物の築年数とグレードの条件は以下のようなものです。
- 築年数が浅い
- 信頼度の高いハウスメーカーによる建築
- 地震災害に強い耐久性ある構造
- グレードの高い建築仕様・住宅設備
戸建の場合、建物と土地は別で評価しますが、敷地の立地条件が査定額に大きく関わるということを覚えておきましょう。
不動産会社によって査定額が変わる?
不動産売却をする場合、不動産会社に査定額を出してもらい、それをもとに売り出し価格を決めていきます。しかし、この査定額は不動産会社によって大きく変わることをご存知でしょうか?
不動産査定額が不動産会社によって変わる理由を確認してみましょう。
参考にする地価データが違う
土地には一物四価、一物五価という言葉があります。同一の土地について、実勢価格、公示地価、基準地価、路線価、固定資産税評価額といった異なる指標があることを指しています。
しかし、いくら指標があったとしても不動産には二つとして同じものはありません。不動産査定の存在理由はそこにあるのです。
指標やデータ、参考にできる取引事例が少ない場合、不動産会社は独自の判断で査定していくことになります。こうして、考察や分析の過程で査定額に差が生じてくるのです。
得意分野が違う
不動産会社にはそれぞれ得意としている分野があります。
たとえば、駅周辺のマンションの取り扱いを得意としている会社と、駅から離れた地域での戸建の取り扱いを得意としている会社では、取引事例が異なりますよね。得意としているジャンルが違うのに同じ物件を査定すれば、査定額に差が生じることになります。
あなたの売却物件に似ている物件を得意とする不動産会社ほど自信が査定額にあらわれ、高額査定となる可能性があるのです。
では、事例が多そうな大手不動産会社に査定してもらうのが良いのかと言うと、そうとも限りません。
地元密着型の不動産会社は、地元でしか知りえない物件情報や古くからの顧客情報を蓄えています。会社の規模で判断するのは得策ではありません。
詳しくは大手不動産会社と地元不動産会社の違いを解説したページを参照してください。
地域相場の見通しが違う
不動産会社は、あなたの売却物件が所在するエリアについて、不動産相場が上昇中なのか下降気味なのか予測します。その読みは会社によって違うでしょう。
相場が上昇すると考えれば、プラス査定することがあります。このような場合には高額査定につながる可能性があります。
買い手を見つける自信が違う
あなたの売却物件が魅力ある不動産で、買い主を見つける自信がある場合、その不動産会社は他社に負けないだけの査定を出すことがあります。
あるいは、すでにあなたの物件に近い条件を希望している買い主情報を持っている場合、高額査定となる可能性があるでしょう。
高額査定の重要ポイントは不動産会社選び
根拠を持って査定してくれる不動産会社を選べば、理想的な査定額につながる可能性が出てきます。
しかし、不動産会社で査定をしてもらっただけではゴールではありません。査定額ではなく、実際に売却に成功してあなたが幸せになれることがゴールなのです。
査定額の根拠は納得がゆくまでじっくり話してみて、その不動産会社が信頼できるかどうか、幸せにしてくれそうかどうかまでしっかり見極めるようにしましょう。
高額査定してくれる不動産会社を探すには
高額査定をしてくれる不動産会社は、どうやって探せば良いのでしょうか?
1~2社程度の不動産会社を歩き回って探すだけでは不十分かもしれません。その不動産会社があなたの物件を得意とするかわかりませんし、出てきた査定額が高いのか低いのかもわからないのですから。
不動産一括査定サイトを利用する
あなたの不動産の価値をどう評価するかは、不動産会社によってバラつきがあることを説明しました。
より多くの不動産会社に査定してもらい、その査定額を比較することができれば、あなたの物件を得意とする不動産会社を見つけることができるでしょう。
そこで利用したいのが、不動産一括査定サイト。不動産一括査定サイトとは、インターネット上で物件情報を入力するだけで複数の不動産会社に査定を依頼できるサービスです。
不動産一括査定サイトを上手に活用していけば、高額査定をしてくれる複数の不動産会社と出会えるかもしれません。
参考までにマネーポスト不動産売却のおすすめ不動産一括査定サイトの特徴を表にまとめてみました。
サイト | 提携会社数 | 同時依頼(※) | 特徴 |
---|---|---|---|
すまいValue(バリュー) おすすめ度 ★★★★★ |
大手6社 | 6社 | 住友・三井・野村など大手不動産会社(6社)に 一括査定依頼できるのはここだけ。 |
SUUMO(スーモ) おすすめ度 ★★★★★ |
2,000社以上 | 10社 | 知名度バツグン&提携社数2000社、 国内最大級の不動産査定サイト |
LIFULL HOME'S おすすめ度 ★★★★☆ |
4,391社 | 10社 | 大手~地場まで全国4,391社・最大10社に一括査定可。 不動産会社の情報が充実しているので会社の特長や雰囲気までわかる。 |
イエウール おすすめ度 ★★★★☆ |
1,600社以上 | 6社 | 厳選した優良1,600社に依頼できる 利用者数ダントツの不動産査定サイト |
HOME4U おすすめ度 ★★★★☆ |
1,300社以上 | 6社 | 売却査定数35万件以上を誇る 国内初の不動産一括査定サイト |
※査定可能会社数は物件所在地によって異なります
複数の不動産会社に出してもらった査定額が違っていればいるほど、どうしてそういう査定となったのか知りたくなりますよね?
査定根拠を確認するうちに、あなた自身にも不動産の知識や考え方が身についてきます。売却のための意思決定もしやすくなってくるでしょう。
不動産一括査定サイトの使い方
不動産一括査定サイトのほとんどが簡単に入力できる画面を用意しています。サイトによって多少違いがありますが、入力項目には次のようなものあります。
- 査定してもらいたい物件の住所(正確に)
- 物件の種別(土地、土地付き一戸建て、マンション、など)
- 物件の現況(自己居住中、空室、など)
- 物件の関係と名義(土地のみ自分名義、建物のみ自分名義、など)
- 土地、建物の面積
- 建物の間取り
- 築年数
あなたの連絡先と不動産の所在地を間違えないように、正確に入力しましょう。入力画面に入る前に不動産の情報を手元に用意しておくと良いですね。
査定結果の連絡は1~3日程度。不動産一括査定サイトを利用すれば自分で複数の不動産会社を探しに行って査定依頼をするよりも、断然効率的に査定額を比較できますね。
不動産査定をどこに依頼しようか迷っている方に、マネーポスト不動産売却が提案したい解決方法があります。それは、2つ以上の不動産査定サイトを組み合わせて使うことです。
不動産一括査定サイトには、提携社数が多いものや大手に特化したもの、マンションに特化したものなど、それぞれに特色があります。査定は無料ですし、各サイトの特色を活かすなら、どれか1つだけに絞る必要は無いと思いませんか?
おすすめの組み合わせは、大手に特化した「すまいValue」と片手仲介の「SRE不動産」です。この2つを使うことで以下のようなメリットが得られます。
- 三井のリハウスや住友不動産販売など「すまいValue」にしかない大手6社の一括査定
- エージェント制&AIを導入する「SRE不動産」で高値売却の可能性を高める
- 最大で7社からの査定結果が得られるが、すまいValueは査定申込み時に不動産会社を選択できるので、多いと感じるなら減らすこともできる
- 備考欄に「メール連絡希望」の旨を入れれば電話が鳴りすぎることはない
もちろん、入力の手間がかかるというデメリットはありますが、1サイトの入力にかかる時間はたった1分ほどです。
さらに多くの査定結果を希望する場合は、全国の不動産会社を網羅した「LIFULL HOME'S」や「イエウール」にも査定依頼をしておけば万全でしょう。
大切なあなたの不動産を売るのですから、複数サイトで査定を行って査定内容に幅を持たせましょう。