浜松市の不動産(マンション)売却を成功させる方法
マンション売却を成功させるためには、売主自ら不動産売却に関する知識を備えることが大切です。
なぜかというと、不動産売却にはエリアごとの市況や地域特性が存在しており、その市況や地域特性に応じた「相場」があるからです。不動産売却には、この相場などを理解した上で売却プランを立てる必要があるのです。
そこで今回は、「浜松市」における市況や地域特性からみた不動産売却について解説していきます。
目次
浜松市における市況について
まずは、浜松市の不動産市況について解説していきます。
マンション単価相場
不動産データベース「レインズ」に登録されている「マーケットインフォメーション」を見てみると、今年7月~9月に浜松市で取引された中古マンションの成約㎡単価は約19万円/㎡という結果に。
この数字は、同期間における静岡県全体の中古マンションの成約㎡単価約26万円/㎡と比べてみると低い水準にあるため、浜松市の中古マンションは静岡県全体の中では「やや相場の低い地域」だということがわかります。
また、今年1月~9月の期間中に浜松市で取引された中古マンションの成約件数は70件という結果で、同期間の静岡県全体の取引件数は329件です。同期間の愛知県全体の中古マンション取引件数は3,051件なので隣接する愛知県と比較すると、浜松市の中古マンション市況はそれほど活発とは言えないでしょう。
浜松市のエリア別市況
浜松市は浜北区、北区、東区、中区、西区、南区、天竜区の7区から構成されています。
このうち、中区は浜松駅が所在しており駅前には商業施設などが集まる市街地となっています。また、浜松市において最も中古マンションの取引件数が多く中心街として人気あるエリアです。
東区は、中区に隣接する地域という点で商業施設が集まる浜松駅へのアクセスが容易であり、さらに大型のイオンモールがあることから生活の利便性が高いエリアです。そのため、中区に次いでの中古マンション取引件数となっています。
西区及び北区、南区は市街地から少し離れた住宅街エリアになっています。中区と東区に比べると取引件数は少なくなるものの、単価が低くなるという傾向はほとんどありません。
浜北区は近隣商業地域ではありますが中古マンションの取引件数は少なく、天竜区に関しては大部分が山間部に占められているので中古マンションの取引はまずありません。
浜松市のマンション売却を成功させるポイント
浜松駅へのアクセス面
浜松駅周辺は浜松市内において筆頭の繁華街エリアであるため、ショッピングや食事などの目的で何かと浜松駅周辺に行く機会が多くなります。そのため、浜松駅への近接性やアクセス面は中古マンションの売却にあたって重視されやすい項目になります。
また、アクセス面といえば、浜松市内は路線の数が極端に少ないという地域特性を持っており、エリアによっては最寄り駅が生活圏内に入らないほど駅距離が離れてしまう可能性が高くなります。このような地域特性を考慮した場合、最寄り駅との近接性も非常に重視されるでしょう。
路線が少ない結果、主な交通手段は車移動となります。車の使用頻度が高ければ駐車場の存在も大きくなることから、マンション内の敷地に駐車場スペースが設置されていればプラスの要因につながります。
子育てをしやすい環境かどうか
浜松市内の中古マンションの場合、購入層の大部分はファミリー層で単身者向けの需要はかなり少ないです。実際に、今年取引された中古マンションのほとんどはファミリータイプの物件で全体の1割程度が単身者タイプの物件になっています。
そのため、食品や日用品を購入するための店舗、学校や病院などの施設、周辺地域の治安の良さといった「子育てをしやすい環境」「生活の利便性」などの要因が重要で、利便性の高い地域の中にあるマンションであれば売却のしやすさもアップします。
一方で、単身者向けのマンションは西区や浜北区などの商業地域では取引されているものの、ファミリータイプの物件と比べると単価が低い傾向にあるので価格設定には注意が必要です。
信頼できる不動産会社を見つける
マンション査定を受ける際は、1社ではなく複数の不動産会社から査定を取るようにしましょう。その理由としては、査定内容には不動産会社によって差があり、マンションの査定価格にも影響することがあるからです。
複数の不動産会社の査定内容を聞いて相場を把握し、さらに不動産会社ごとの査定根拠を聞いて適正な評価を出しているような信頼できる不動産会社を見つけることが大切です。
まとめ
浜松市内では中古マンションの取引があまりされておらず静かな市況となっています。ライバルが少ないとポジティブに捉えられますが、購入希望者が少ないということも理解しておく必要があり少しでも早く売却の準備に移行することが大切です。そこで、まずは「不動産査定一括サイト」を活用して査定を取ることから始めてみましょう。
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