マンション売却に適したベストタイミングとは?
不動産市場は常に変動しており、マンション売却に適しているタイミングは少なからず存在します。
売却時期によっては、価格や売却期間に大きく影響することになります。これからマンションの売却を検討するのであれば、売却タイミングについてはぜひ知っておきたいところ。
そこで今回は、不動産市場の動向やライフスタイルの変化などから観た「マンション売却の適正時期」について解説していきます。
目次
現在の中古マンション市場動向
バブル期などにおいての不動産市場は、供給よりも需要が占める割合のほうが高いこともあって、売りに出せば即完売する時期も存在していました。
しかし現在は、無関係とまではいかないものの、「時期」によって売れ行きが大きく左右されることは少なくなっているのが現状です。
これは、「人口の減少」「単身者の増加」「賃貸物件の増加」などの様々な要因により、需要と供給のバランスが崩れて供給過多の状態となってしまい、近年は”買い手市場”に変化したからだと言えます。
昔ほどの差は無いが適正時期は少なからず存在する
したがって、マンション価格が右肩上がりに高騰する時代ではなくなり、またはインターネットの普及により自宅からでも簡単に物件を探せる時代になったため、「昔ほど時期の差はない」と考えられています。
それでも、エンドユーザーのライフスタイルや客観的データをみてみると、マンションの売れ行きが好調な”適正時期”は少なからず存在することがわかります。
マンション売却のタイミングは「春先」がベスト
一般的に、不動産業界において最も稼働する繁盛期は新年度を迎える手前の「2月、3月」といわれています。
この時期は進学などによって賃貸需要が高まり、転勤などにより分譲需要が高まるため、総合的に不動産需要が高くなるタイミングです。
その証拠として、公益財団法人不動産流通近代化センターによる「指定流通機構の物件動向(平成30年4月)」によれば、年間を通して「3月」の成約件数が最も多く、次いで「2月」の成約件数が多くなっています。
売却活動は春先に合わせて11~12月が目処
上記のデータから、マンション売却の適正時期は「2~3月」ということが判明しましたが、その一方で4月以降からは成約件数が下落傾向にあります。
つまり、売却の適正時期を逃してしまうと、買い手が見つかりにくい「買い手市場」で勝負しなければいけません。
中古マンションの売却期間はスムーズに進んでも約3ヵ月かかることを考慮すると、需要の高くなる3月に売却するためには「11~12月」を目処にして、売却活動のアプローチをかけていく必要があります。
不動産の早期売却は「売り急ぎ」という現象が起きやすく、売却価格の相場が低くなりがちです。よって、年明けから売却活動を始めるというよりも、余裕をもって11月前後からアプローチをかけていくのが理想的だと言えるでしょう。
9~11月の時期も狙い目
先ほど、新年度に合わせた3月の成約件数が多いとご紹介しましたが、実は「9~11月」の時期も成約件数が多くなる傾向があります。この時期は、社会人の転勤が決定するタイミングでもあり、再び不動産市場が活発になりやすいのです。
そのため、春シーズンの売却活動の予定がうまく合わなかったユーザーは、この秋シーズンに標準を合わせてみてもよいでしょう。秋シーズンの場合は、6月頃から売却のアプローチをかけていくべきです。
マンションの築年数は「10年以内」が好物件
もうひとつの時期といえば、マンションの「築年数」について。当然ですが、中古マンションの築年数は売却価格と売れ行きに大きく関係します。
マンションの価値は新築時がピークで、1度でも入居者がいれば一気に価値は下がります。これを理由に、新築時から1~2年の間で価格も下落しますが、それ以降は横ばい推移となり、「築10年以内」までは好物件という扱いを受けます。
築15年を経過すると、マンションの大規模修繕が発生し、価格が大きく下がりやすくなります。また、修繕積立金が高くなる時期でもあるため、市場的な人気はかなり薄くなります。
築年数よりも適正時期を考えるべき場合もある
売却の動機は人それぞれで、通常はライフスタイルの変化によるものが多いです。子どもの成長を機に売却を考えているのであれば、築年数の経過などを想定しやすいのですが、離婚などといったライフスタイルの変化は突然訪れるため、築年数の条件は想定できないものです。
突発的な売却の際は築年数による時期はあまり考えず、「マンション売却の適正時期」を最優先に考えて売却プランを立てるようにしましょう。
まとめ
マンションを売る場合は、需要が高まり売りやすい適正時期を考えて売却プランを立てましょう。売却プランを立てるには、売却の対象となるマンションの査定を受けて物件価値を知り、綿密な計画を立てる必要があります。
- 売却を数年後に予定しているなら、そのエリアの発展などを考慮して売却できる
- すぐに売却したい場合は、具体的な価格を知ることで売却計画を練ることができる
以上のような理由から、まずは自身のマンション価値を査定することから始めるのがおすすめです。
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