東京都足立区の不動産(マンション)売却を成功させる方法
マンション売却を成功させるためには、売主自ら不動産売却に関する知識を備えることが大切です。なぜかというと、不動産売却にはエリアごとの市況や地域特性が存在しており、その市況や地域特性に応じた「相場」があるからです。
不動産売却には、この相場などを理解した上で売却プランを立てる必要があるのです。そこで今回は、「東京都足立区」における市況や地域特性からみた不動産売却について解説していきます。
目次
東京都足立区における市況について
まずは、東京都足立区の不動産(中古マンション)市況について解説します。
マンション単価相場
不動産データベース「レインズ」に登録済みの物件について価格と戸数を月単位でまとめている情報サイト「「レインズマーケットインフォメーション」」を見てみると、2021年10月~12月に東京都足立区で取引された中古マンションの成約㎡単価は約50.4万円/㎡という結果に。
この結果は、同期間における城東地区(台東区・江東区・江戸川区・墨田区・葛飾区・足立区・荒川区)で取引された中古マンションの成約㎡単価約72.3万円/㎡と比べた場合、足立区は近隣エリアよりも成約㎡単価の相場が低いエリアだということがわかります。
また、その他の比較対象として、城北地区(文京区・豊島区・北区・板橋区・練馬区)で取引された中古マンションの成約㎡単価約80.6万円/㎡と比較した場合、足立区は大幅に下回るエリアになっています。
23区内における足立区の相場は「最下位」というエリアです。
城東地区(台東区・江東区・江戸川区・墨田区・葛飾区・足立区・荒川区)では2021年10月~12月の期間で1147件の中古マンション取引が行われ、そのうち足立区は131件(約11%)の取引が行われました。
城東地区の中古マンション市場に関しては、4月・5月の取引件数は前年比よりも大幅に上回る結果になったものの、6月以降の取引件数は前年比を下回り続けました。
12月は前年比の+13.9%という結果ではありますが、2022年を迎えたところでコロナ感染者数が再び急増している要因によって取引件数にもマイナスの影響が出ると予想されます。
足立区のエリア別市況
足立区は葛飾区と埼玉県川口市などに隣接し、荒川を跨ぐエリアです。東京の最北エリアという特徴があり、近年は駅前などの拠点整備や大学の開発が進み、暮らしやすさが向上している街です。
同期間中の足立区におけるエリア別の中古マンション市況としては、梅田や千住橋戸町あたりのエリアで取引件数が多い傾向がみられ、成約単価については千住仲町や西綾瀬エリアが高く形成されています。
足立区の面積は23区内で3番目の大きさですが、中古マンションの取引件数は控えめと言え、活発な中古マンション市況ではありません。
東京都足立区のマンション売却を成功させるポイント
高額な売却価格を期待しない
足立区において2021年10月~12月の期間に取引された中古マンションの成約㎡単価は約50.4万円/㎡という数字で、これは都内23区内で最下位の水準という地域特性です。
そのため、他のエリアと同じような成約単価を期待して売却した場合、思ったような売却価格に至らず、相場価格で売れているのに失敗したような気持ちになってしまうかもしれません。
もちろん足立区においても取引の中には高額な売却価格での取引はありますが、あくまで成約単価は約50.4万円/㎡(2021年10月~12月)であり、この相場をしっかり把握したうえで売却の計算することが大切です。
北千住駅が生活圏内だと価値が高くなる
足立区は都内3番目に大きい面積のエリアですが、その中でも北千住駅は都心までの距離が近いことに加え、路線の数が多いターミナル駅でアクセス面において優れています。
また、駅前はショッピングモールなどの商業施設が建ち並び利便性が非常に高いため、生活圏内に北千住駅があればマンションの価値にも繋がりやすいです。
実際、北千住駅まで徒歩圏内の日ノ出町や千住仲前エリアにある中古マンションの成約単価は高く形成されている傾向があります。
信頼できる不動産会社を見つける
マンション査定を受ける際は、1社ではなく複数の不動産会社から査定を取るようにしましょう。その理由としては、査定内容には不動産会社によって差があり、マンションの査定価格にも影響することがあるからです。
複数の不動産会社の査定内容を聞いて相場を把握し、さらに不動産会社ごとの査定根拠を聞いて適正な評価を出しているような信頼できる不動産会社を見つけることが大切です。
まとめ
足立区の中古マンション市況は、城東地区(台東区・江東区・江戸川区・墨田区・葛飾区・足立区・荒川区)における成約単価の平均よりも下回る単価で、23区内においては「最下位」の水準となっています。
とは言え、これはあくまで成約単価の話であって売れやすさの順位とは関係なく、相場を正しく理解したうえで売り出せば必ず成功するでしょう。そこでまずは、「不動産査定一括サイト」を活用して売却のステップを始めましょう。
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