【メーカーレポ】静岡のおいしい水を全国へ! 「うるのん」が選ばれる理由を徹底リサーチ
「うるのん」は、静岡県発のウォーターサーバーだ。静岡県といえば、使用している水はもちろん富士山が生み出す天然水。今回は、水のおいしさでは定評のある同社のウォーターサーバーについて、徹底的にレポートしてみたい。
◆さらりと飲みやすい富士山の水
「うるのん」が提供している水の特長やサービス、サーバーの機能などについて、株式会社TOKAIアクア本部商品企画課の山崎秀太朗さんにうかがった。
「安全でおいしい水を多くの人に飲んでもらいたいと、2007年から『おいしい水の宅配便』という宅配水事業を、静岡県内で開始しました。水は、富士山のお膝元である富士宮市の100メートルほどの深井戸からくみ上げた、キレイな地下水。ここを選んだ理由は、全国的に定評のある富士山の水であることと、静岡県人が飲みなれた水であることなどです。実際、クセがなく誰にでも飲みやすい、硬度29の軟水です」(山崎さん、以下「」内は同)
水の名前は「富士の天然水さらり」。試飲した人たちが「さらりと飲みやすい」という印象を持ったことから命名された。富士山系の水の特長であるバナジウムというミネラルも多く含まれている。
「うるのん」の水は富士山からの恵み
同社は古くからガスを中心としたエネルギーや通信事業を静岡県内で展開してきた。水もそうしたライフラインの延長線上にあるといえるだろう。ちなみに、この「おいしい水の宅配便」は、現在も継続して提供されている。
「県内では非常に高いシェアをいただいていたので、富士山の水を全国に届けたいと思い誕生したのが『うるのん』です。県内は自社配送が可能なため、ボトルを回収して再利用する『リターナブル方式』ですが、全国展開の『うるのん』では、使用済みボトルを家庭ゴミとして捨てられる『ワンウェイ方式』に変更しています」
同社が主に供給してきたサーバー本体は、すっきりしたシンプルなスタイルに必要な基本機能が搭載されている「スタンダードサーバー」。
「そこで新規にデザインしたのが『スタイリッシュサーバー』です。形も大きさも従来のウォーターサーバーとは全く違い、存在感のあるものになりました。水のボトルは上部に差し込むタイプですが、あえてボトルを見せないようにカバーできるデザインになっています」
左から「スタンダードサーバー」、「スタイリッシュサーバー」、「Grande」、「卓上型Grande」
「スタイリッシュサーバー」は、ウエストがシェイプされたタワーのような形状で、正面から見ると中央にラインが走っており、疾走感のあるデザインとなっている。カラーは白と黒。
「反応がよくて驚きました。現在、3種類のサーバーを供給していますが、スタイリッシュサーバーは、一番人気のサーバーとなっています。テレビドラマのセットに置きたいという要望もいただくのですが、特に美術スタッフさんからのご指名が多いんです」
最近は一般的にも、デザイン性を重視してウォーターサーバーを選ぶ人が増えているという。「スタイリッシュサーバー」は、そうしたニーズにマッチしたということだろう。
現在「うるのん」で提供している3種類のサーバーは、次のようなラインナップになっている。
必要な基本機能を備えた「スタンダードサーバー」、デザインが秀逸な「スタイリッシュサーバー」、そして高機能型の「Grande(グランデ)」だ。レンタル料は「Grande」のみ月額330円(税込み)で、他は無料だ。
「『Grande』には、内部クリーンやエコモードといった機能や2段階のチャイルドロックを装備しています。シンプル、デザイン、高機能といった選択ができると思いますので、利用されるライフスタイルによってご注文いただけたらと思います」
◆シームレスに使えるポイント制度も
ユーザーの立場を考えるという点では、サービス面でもさまざまな取り組みを行っている。
「ガスや通信などを扱うグループ会社の『TLC』というポイントが共通して使えます。お水のお支払いに使えるだけでなく、『Tポイント』『nanaco』との連携も行っています。水を購入していただいたらそれきりではなく、お客様の満足度を少しでも高めることを考えているのです。それはグループ会社の共通理念である『トータルライフ・コンシェルジュ』を反映しているからです」
翻訳すると「生活全般の案内人」ということになるだろうか。ポイントが複数のサービスを越えて使えるのは、ありがたい。ユーザー専用サイトのマイページでは、追加注文や請求額の確認、配送が休みの日などの確認ができるが、今後はさらに使いやすさを向上させていきたいという。
「うるのん」にはボトルキャップの封かんシールを24枚集めると、必ず1本もらえる特典も
「やはり基本は、水のおいしさと安全性です。2019年はモンドセレクションの水の部門で最高金賞を、ITI(国際味覚機構)でも三ツ星をいただきました。同賞のダブル受賞は非常にレアなので、我々もうれしく思っています。また、水の製造工場は『一般財団法人食品マネージメント協会』が審査を行う品質管理基準の、JFS-B規格に適合ということが2019年9月に認証されました」
2018年の中国地方の豪雨、2019年夏の千葉県の台風被害の地域の状況確認や、水の配布も行ったという。安全、安心への「うるのん」の確固たる姿勢は、長年ライフラインを守り続けてきた企業グループならではといえるのではないだろうか。