ウォーターサーバーを徹底比較!

ウォーターサーバー 「リターナブル」と「ワンウェイ」どっちが正解?

ウォーターサーバー 「リターナブル」と「ワンウェイ」どっちが正解?

 ウォーターサーバーは家庭に引かれている一般的な水道とは違い、水が宅配のボトルに封入されていて、それを本体にセットして使うようにできている。ウォーターサーバーを使ったことがない人が疑問に思うことの一つに「使いきった空の水のボトルはどうなるの?」というのがある。

 実はこの水のボトルにはメーカーが回収して再利用するタイプと、使いきりでユーザーがそれぞれ破棄してしまうタイプの2つがある。そこで今回は、両方とも使った経験のある人たちに、ユーザー視点からそれぞれの特長を聞いてみた。

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◆リターナブルからワンウェイへ

 空のボトルを回収して再利用するタイプを「リターナブル方式」、使い終えたらユーザー側で捨ててしまってもいいタイプを「ワンウェイ方式」という。メーカーの多くは、この2タイプのどちらかを採用していて、ウォーターサーバーを導入したいと思ったときには水の種類や料金だけでなく、このボトルの処分法も検討材料となる。

 では、ユーザーが実際に使って比べた上での感想はどうだろうか?

 51歳の五木祐子さん(仮名)は、リターナブル方式を使っていたが、現在はワンウェイ方式のウォーターサーバーを使っているという。

「リターナブル方式のウォーターサーバーは3年ほど前から使っていました。昨年、父が亡くなって母と同居するようになってから、ワンウェイ方式に切り替えました。理由は、母が来たことで家の中のスペースを効率よく使う必要が出てきたからです」

 五木さんのお宅はマンションの一室。ご主人と1男1女の子供の4人で住んでいたところに母親が加わったことで家具も増え、室内にあったものの一部をベランダに移すなどの措置もしたという。

リターナブル方式でも、新しいボトルを届けてもらうときに回収されるので、タイミングさえ間違えなければ空のボトルが溜まることはないんですが、そううまくいくときばかりではありません。だったらワンウェイ方式にして、空のボトルはどんどん捨ててしまえばいいと思ったんです」

ウォーターサーバーの空のボトルはどう処理する?

ウォーターサーバーの空のボトルはどう処理する?

 空のボトル2~3本程度なら部屋のすみに積み上げておくことも不可能ではなかったが、見栄え的にも、それはしたくなかったと五木さん。

「そうして出した結論が、ワンウェイ方式への変更です。それまで使っていたウォーターサーバーも気に入っていたので、水の性質やサーバーの使い勝手が近そうなものを探しました」

 ワンウェイ方式のウォーターサーバーにしてからは水を使いきるたびにボトルをこまめに破棄し、家の中にも多少のスペースの余裕ができたとのこと。

 ちなみにワンウェイ方式のボトルは「捨てる」とはいっても、ペットボトルのようにリサイクルできる素材のため、捨てた後は材質に応じた処理が行われ、やがて別の製品に生まれ変わる。本体はPET樹脂、接続部分はプラスチックなど違いがあることもあるので、捨てるときは住んでいる自治体のルールに則ればいい。

「私が住んでいる地域とマンションは、ゴミの分別や捨て方のルールがわかりやすかったので、ワンウェイ方式でも困ることはありませんでした。でも、個人的にはリターナブル方式のボトルのほうが堅牢にできていて好きだったので、機会があれば戻すこともあり得ますね」

◆ワンウェイからリターナブルへ

 逆にワンウェイ方式からリターナブル方式にしたというのは、39歳の篠原勝江さん(仮名)。きっかけは転居だった。

「夫の仕事の関係で県をまたいで引っ越したんです。隣県だったので、それまで使っていたウォーターサーバーのサービスエリア内で、しばらくは継続してそのまま使っていました。ところが、ボトルを捨てるにあたって少し面倒な点があることに気がついたんです」

 篠原さんが使っていた水のボトルは、清涼飲料水などのペットボトルと同じPET樹脂。そのため、ペットボトルのゴミ集積場所に置いて来れば問題はない。しかし、そこのスペースは思いの外小さく、ウォーターサーバーの大きなボトルを置くと他の人が捨てづらくなるということが生じた。

ウォーターサーバーのボトルには一般的なペットボトルと同じ素材のものも

ウォーターサーバーのボトルには一般的なペットボトルと同じ素材のものも

「わが家はウォーターサーバーの水をそのまま飲むだけでなく、料理や炊飯にも使っています。ですから水の消費量が多く、ボトルはけっこう早いサイクルで空になるんです。集積所のペットボトルはそう頻繁に回収されるわけではないので、ウチが空のボトルを何本も出したら、近所の人が困るかなと思い…

 そこで篠原さんは、ボトルを捨てずに業者が回収してくれる、リターナブル方式に変更することに決めたという。

「集積所の問題がなければ、以前のものを使い続けていたでしょうね。でも、ボトルの捨て方がわからないとか生活環境によって難しいという人は、リターナブル方式を選ぶほうが無難なのかもしれません

 リターナブル方式では一般的に、ボトルはしっかりと洗浄、除菌、検品されたのち、新しい水を注入されて再生される。衛生面に関するケアは各社とも万全の体制を整えているから、心配はない。

 * * *

 ウォーターサーバーを導入しようとするとき、実際の活用シーンや水の使用量といった自分のライフスタイルに則した点を考慮するのはもちろんだが、水の宅配ボトルのストックや空きボトルの処分についてもあらかじめ考えておく必要があるだろう。トータルに検討して、より自分に合ったウォーターサーバーを見つけたいものだ。

   
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