ウォーターサーバーを徹底比較!

いざというときに備えて! ウォーターサーバーユーザーの地震対策を聞いてみた

いざというときに備えて! ウォーターサーバーユーザーの地震対策を聞いてみた

 6月18日朝、最大震度6弱の大阪北部地震が発生した。府北部を中心にガスがストップしたり、断水になっている地域もある。そこで今回は、災害とウォーターサーバーについて改めて考えてみたい。

 ウォーターサーバーの本体の外装は樹脂製がほとんどだが、重量のある水のボトルを支えるためにもともと堅固にできている。また、ボトル交換の際にも簡単には転倒しないような構造になっている。しかし機能的に万全の策が施されていても、ユーザー側でも注意や工夫できることはしておくに越したことはない。家庭内でウォーターサーバーに対して災害対策を行っているという首都圏の利用者に、そのアイデアを聞いてみた。

コスモウォーター

◆転倒防止のための工夫

 台風、洪水、土砂崩れなどさまざまな自然災害の中で、予測が難しく突発的に発生する恐れがあるのが地震だ。東日本大震災や熊本地震は記憶に新しく、大阪北部地震の被害もまだ全容がつかめていない。こうしたとき屋内で気をつけなければならないことの一つが、家具などの転倒だ。消防庁によると、震度7の阪神淡路大震災では、全体の約6割の家屋で家具が転倒。冷蔵庫やピアノのような重いものまで動き、テレビや電子レンジは部屋の中を飛んだという記録がある。

 ウォーターサーバーの転倒防止についてはメーカー側でも対策をとっている。例えば「フレシャス」や「コスモウォーター」では「転倒防止ワイヤー」を用意。サーバー本体を、家の壁などに固定する強力なワイヤーで、背面に取り付けるので前に倒れるリスクを減らすことが可能だ。

「コスモウォーター」を使っている49歳の石上頼子さん(仮名)は、転倒防止ワイヤーを取り付けている一人。

家の壁にワイヤーを引っかけるフックを打ち付けて、そこにワイヤーをかけています。フックはホームセンターで壁に深く刺さるタイプのものを買ってきました」

 石上さんのお宅は持ち家なので、壁にネジやくぎを深く刺しても問題はないという。賃貸住宅の場合は壁や柱に穴を開けられないこともあるため、別の方法を探る必要がある。

   

 44歳の上田智子さん(仮名)は、こんな対策をしているという。

「私は『日田天領水』の卓上型サーバーを使っていて、キッチンの流し台に載せています。そこで、ホームセンターで売っている『転倒防止マット』を敷いて、その上にウォーターサーバーを乗せているんです。震度5とか6が来たらさすがに厳しいかもしれませんが、テーブルや棚に直に置いているよりはリスクを少なくできるのではと思っています」

 また、賃貸マンション住まいの36歳、村井美咲さん(仮名)は、「フレシャス」のウォーターサーバーを冷蔵庫と壁で挟むように置いているとのこと。

「ウォーターサーバーも電気を使っているので、あまりピッタリくっつけるわけにはいきませんから、少し空間を空けています。でもバッタリ倒れることは避けられるんじゃないかと考えています」

 家具を完全に固定させることは壁にでも埋め込まない限り難しいが、わずかでも転倒のリスクを減らせるよう手を打っておいて損はない。ワイヤー、転倒防止マット、壁や家具を利用するなどの防止策を複合させてもいいかもしれない。

    住宅事情が許せば家具の転倒防止策に配慮したい

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◆ボトルのストックを工夫

 ウォーターサーバーは、交換用の水のボトルをキープしておくことができる。これがいざというときに役立つことがあるわけだが、ボトルが破損してしまっては意味がない。本体と同時に、ボトルの置き場所にも配慮している人もいる。

アクアクララ」を利用している、34歳の馬場玲子さん(仮名)は、自分の家でのアイデアを語る。

「『アクアクララ』はボトルを回収してくれる『リターナブル方式』なので、空のボトル置き場をどうしようかと考えているときに思いついたんです。中身がなくなって軽いためゴロゴロしないように、『荷締めベルト』というもので縛り2~3個のボトルをまとめたんです。考えてみると、水の入ったボトルも地震などの際に転がっては危ないので、同様にまとめることにしました」

 このベルトはナイロンなどの繊維で作られていて、ワンタッチで締められるバックルが付いている。トラックの荷台で使われたりするため、強度は十分。アイデア次第でマルチに活用できるアイテムだ。

   

◆火災を防ぐための工夫

 ウォーターサーバーは、いつでも冷水や温水を使える点が便利だ。冷却や保温には電気を使っているが、この電気系統も、災害が起こったときに注意したいことの一つだ。線が切れて火花が散ったり、流れ込んだ水でショートしたりする可能性もある。そのための対策をしているというのは、「うるのん」を使っている41歳の竹原孝彦さん(仮名)。

「常に電気を使用しているキッチンの家電のコンセントに、地震を感知すると自動的に電源をカットする機器を取り付けています。きっかけは東日本大震災ですね。その数か月後に購入し、冷蔵庫や炊飯器、ウォーターサーバーにつながるところに装着しています」

 大きな揺れを感じると通電を止めるセンサーは、数千円から1万円台で市販され、一般の人も購入できる。火災のリスクを低減したいなら、取り付ける価値はありそうだ。

    キッチンの家電は常に通電しているものが多い

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 災害が起こったときにウォーターサーバーの交換用ボトルが1本でも残っていれば、水道が止まったり泥水が混ざったりしてしまっても、最低限の飲料水の確保ができる。ウォーターサーバーに使われている水には塩素や防腐剤が含まれていないので、開封後は長期保存に向かないが、煮沸するにしても泥水よりははるかにありがたいだろう。水という大切なライフランをキープするためにも、ウォーターサーバーやボトルの保管にも気を配っておきたい。

   
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