ウォーターサーバー愛用者に教えてもらった「ウチならではのこんなスペシャルな使い方」
ウォーターサーバーの水は、そのまま飲んでもおいしい。各メーカーは、そのために厳選された採水地から水をくんだり、高機能のろ過装置で精製したりしている。また、水は飲用に用いるだけではなく、お茶や料理などさまざまな利用法がある。今回は、首都圏のウォーターサーバーユーザーに、「ウチではこんな使い方をしている!」というオススメの使い方を教えてもらった。
◆もちつきに
49歳の小林英里さん(仮名)は、ウォーターサーバーを5年ほど前から使っている。日常的にお米を炊くときに、よく使っているそうだ。
「以前、料理の本を読んでいたら、お米に水を吸わせるには軟水の方が向いていると書いてあったんです。しっかり水を吸わせた方がおいしくなるとのことだったので、それ以来、ウォーターサーバーの水を炊飯に使っています」
軟水は水の基準の一つで、ミネラルであるマグネシウムとカルシウムが1リットル中に、どの程度含まれているかで、水の「硬度」が決まる。世界保健機関基準では、120ミリグラム以上は硬水、それ未満が軟水となる。水は含まれている物質が少ないほど、米や野菜、魚や肉などの食材へ浸透しやすい。同じ軟水でもミネラル分が100ミリグラム含まれている軟水より、10ミリグラムしか入っていない軟水の方が、よく浸透することになる。
「私が使っているのは『アクアクララ』です。ミネラルの含有量は30ミリグラムもないので、かなりの軟水。これならお米によく吸い込まれるだろうと思ったんです。実際、ご飯がおいしくなったと思います」
小林さんは、別の種類の米にも、ウォーターサーバーの水を使っているそうだ。それは「もち米」。
「正月近くなると、わが家では自家製のもちを作ります。さすがに臼や杵ではなく、自動もちつき器を使っています。もち米も、普通のお米と同じく炊く前に水を吸わせます。ウォーターサーバーを設置してからは、水道水から切り替えました。よく水を吸ってくれるせいか、おいしさはアップして、ついたときもツブツブが残らないキレイなおもちに仕上がるようになりました」
もちの出来が悪いと、せっかくの新年に小林さんもご家族も何となくテンションが下がるそうだが、ウォーターサーバーの水を活用してからは、失敗が少なくなったとのこと。
「自分でおもちを作る人には、軟水のウォーターサーバーを使ってみることをオススメしたいですね」
◆お菓子作りに
ご両親と3人暮らしという、30歳の立花美樹さん(仮名)のお宅には「クリクラ」が設置されている。
「ウォーターサーバーの提案者は母でした。健康志向なので、クリーンで安全な水を飲もうと思ったようです。水道水は有害物質が作られるケースもあるというのを聞いて、導入を決めたみたいです」
水道水そのものは、有害なわけではない。安全性を確保するために消毒用の塩素を入れてあり、人体には無害なのだが、塩素が化学反応を起こして作られるトリハロメタンという物質に発がん性があることがわかっている。各地の水道局では、トリハロメタンが生成されても、ごく微量なので問題はないとしている。しかし、立花さんの母親のように、微量であっても不安視する人もいる。
「私自身は健康についてはそれほど気にしていないんですが、せっかくのおいしい水なので、お菓子作りに使ってみようと思いました。売り物ではないし、あくまで私の趣味ですから、できるだけ贅沢な材料で作りたくなったんです」
ウォーターサーバーの水を使うと手作りお菓子の完成度も高くなる?
立花さんは、小麦粉や砂糖、ドライフルーツといったお菓子の材料を、オーガニック食品などを扱うちょっと高級なスーパーで調達。ウォーターサーバーの水を使って、お菓子作りに挑戦した。
「実際にどれだけおしくなったかはわかりません(笑い)。でも、水まで選んで使っているというこだわりがあるので、自分では納得しています。気持ちの上での満足度というのもいいんじゃないかと、私は思っています」
◆そばやうどん打ちに
「アクアセレクト」を愛用している58歳の石倉啓子さん(仮名)は、オススメの使い方についてこう話す。
「ウォーターサーバーの水は、日常的によく飲んでいます。料理にはたまに使うという感じですね。私がこだわって使うのは、そばやうどんを打つときです。粉をこねるのにウォーターサーバーの水を使うんです」
石倉さんは、ご主人が退職したら、そばやうどんをベースにした料理を出すお店を作れたらいいと思っている。そこで、修行もかねてときどき打っているそうだ。
「おそば屋さんではなく、和風のカフェみたいなのを考えています。主人があまり乗り気じゃないので説得する必要はありますが(笑い)、夢に向かっていろいろと試しています。以前は浄水器を通した水道水を使っていたんですが、ウォーターサーバーの水の方がいい感じに打てて、おいしく仕上がる気がしています」
うどんはおいしい水で作りたい
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おいしくて安全なウォーターサーバーの水だからこそ、ちょっと特別なことに使いたくなるということだろうか。これまでお茶やコーヒーだけに使ってきたという人は、今回のオススメの使い方を参考に、食の楽しみを広げてみてはいかがだろうか。