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飲みきりサイズのミニマイボトルが流行中! そのヒットの秘密を探る

飲みきりサイズのミニマイボトルが流行中! そのヒットの秘密を探る

 外出先でも自分のお気に入りのドリンクを飲みたい人や、ペットボトルなど容器のごみを出したくない人がマイボトルを持ち歩くことは珍しくなくなってきた。一般的に人気が高いサイズは300~500ミリリットルの容量があるタイプだが、最近では120ミリリットルというちょっと小ぶりのサイズのボトルが流行しているという。そこで、小さめボトルの利点や人気の秘密はどこにあるのかを調べてみた。

コスモウォーター

◆高機能化が進むマイボトル市場

 その昔はひとくくりに「水筒」と呼ばれていた携帯用保温ボトルだが、少し前から「マイボトル」というネーミングが浸透してきた。形もスマートな円筒型で、肩掛けひもなどはなく、キャップをコップ代わりにして飲むのではなくボトルから直接飲むのが主流。デザインに凝ったおしゃれなタイプも続々と発売されている。

 外見だけではなく、機能面も進化している。保温性や密閉性を高くしたり、材質を軽くしたり、抗菌素材を用いたり、ワンタッチでフタの開閉ができたり…といった具合だ。さらにマイボトルを、ファッションや利便性とは異なる「エコ」の観点から愛用する人も増えている。

 近年「マイクロプラスチック」という直径5ミリ以下の小さなプラスチックごみが、自然界の水や土壌に混入することが問題視されている。人体への影響はまだハッキリとはわかっていないが、2019年6月のG20でも議題に上り、海洋プラスチックごみの削減に関する合意が参加各国間で行われたほどだ。外食産業でも消耗品をプラスチックから木や紙に代える動きが広がっている。ペットボトルはリサイクル可能だが、プラスチックごみ自体を少しでも減らしたいと考える人が、その一環としてマイボトルを導入することが多い。また、出先で飲料をわざわざ買うことがなければ経済的で、一石二鳥だ。

マイボトルの密閉性、保温性が向上

マイボトルの密閉性、保温性が向上

 ちなみにマイクロプラスチックは主に、海や川といった地上の水への混入が懸念されていて、地下水への影響は現状ではほぼないと見られている。ウォーターサーバーの場合、採水地は地下深くにあることが多い。例えば「フレシャス」は富士山の標高1000メートル地点を273メートル掘った場所、「プレミアムウォーター」は富士山麓の地下200メートル地点、「日田天領水」は大分県の山中の地下1000メートルといった状況で、地上の不純物の影響をそう簡単に受けることはないので安心だ。

 さて、マイボトルを使う動機はいろいろあるとは思うが、最大のメリットは、水でもお茶でも好みのドリンクを入れて持ち歩けることだろう。ただ、携帯するにあたり気になるのがボトルのサイズや容量だ。とにかくたくさん入ればいいというものでもないし、人によって適量というものがあるだろう。

 これまでのマイボトルの容量は、300~500ミリリットルあたりがメインで、少なくても250ミリリットル入り前後が下限だった。自動販売機で売られている清涼飲料水なども、これくらいの分量のものが多い。ちなみに、缶コーヒー類の小さい缶だと190ミリリットル入りだ。

◆小さめマイボトルの使用シーンは?

 そんな中、マイボトルで近ごろ売れ筋となっているのは、さらに容量の少ない120ミリリットル入り。乳酸菌飲料の「ヤクルト」が1本65ミリリットルなので、ヤクルト2本分よりちょっと少ないくらいだ。せいぜい喉をちょっと湿らす程度で終わってしまいそうだが、この少量ボトルがなぜ受けているのだろうか? 東京都内の店舗を訪ねたところ、売り場主任のAさんはこう話す。

「自販機で売られている水やお茶の一番小さいサイズが190ミリリットル前後ですが、これでもまだ持て余すという人がいます。また、250や300ミリリットル入りのサイズではカバンに入れるのに大きすぎたり、重くなってしまうことから敬遠したりするケースもあるんです。そのせいか、ミニボトルは女性のユーザーが多い気がします」(Aさん、以下「」内は同)

 機能性やデザイン性以外に、「携帯性」を求める声も大きくなってきたということだろうか。

アフター5に行うスポーツが流行っているという点も、人気の後押しをしていると考えています。実際、ジョギングやサイクリング、ボルダリングなどを行うときに持っていく用途が購入の動機と答える方がいらっしゃいます。日常でもスポーツシーンでもガブガブ飲むのではなく、必要なときにちょっと飲める手軽さを求めているのかもしれません」

 確かに120ミリリットル入りボトルなら、セカンドボトルとして常に携帯していて手軽に喉の渇きをサッといやすのに適している。Aさんの店でも、大きめのボトルも併せて買っていく人が散見されるとのこと。

スポーツの際の「ちょい飲み」ボトルは小さい方がいい?

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 ところで、ウォーターサーバーの水をマイボトルに入れて携帯する場合、注意しておきたいことがある。水道水には消毒用の塩素が入っているが、ウォーターサーバーで使われている水にはそうした殺菌作用のある薬剤は使われていない。そのため、ボトルに移してから長時間経過したり、注ぎ口に口をつけたりすると雑菌が繁殖してしまう可能性がある。そのため、できるだけ早めに飲み切ってしまうようにしたい。120ミリリットル程度の小さめボトルなら、すぐに飲みきれるためそれもクリアできる。

 携帯性に優れた飲みきりサイズのミニマイボトル、スポーツの際のお供だけではなく、会社の会議に持参したりランチタイムに持って出かけたりと、いろいろ活用シーンは広がりそうだ。

   
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