ウォーターサーバーの仕組み
いつでも手軽に冷水・温水が飲めるウォーターサーバーは、セットされたボトルから供給されたお水を利用しているというところまでは誰でも分かると思います。
しかし、実際にその内部がどうなっているのかまで把握して利用している人はほとんどいないでしょう。
そこで今回は、ウォーターサーバーの基本的な仕組みから様々な機能まで、ざっくりとご紹介いたします。
温水と冷水が出てくる仕組み
ウォーターサーバーに設置するボトルは1つなのに、ボタンを押せば温水も冷水も出てきます。
1つのボトルで冷水・温水が同時に用意できる秘密は、設置されたボトルからお水がサーバー内に設けられた冷水・温水それぞれのタンクに導かれて、温められたり冷やされたりしているからです。
最近ではボトルを上に置かず足元に置くタイプもありますが、このタイプはボトルのお水を一度上に汲み上げてサーバー内のタンクに給水しているため、タンク内のお水が少なくなるとボトルのお水を汲み上げる音が聞こえてくるのが分かります。
サーバーの様々な機能
最近のウォーターサーバーにはお水を飲むだけではない様々な機能が備わっています。
温水・冷水が使えればなんでも良いや。考えているあなたも、これを読めばサーバー選びの時により自分の欲しい機能を備えたウォーターサーバーを選べるでしょう。
お子様が居るご家庭は必須!チャイルドロック
誰にも子供の頃、水場で遊んで怒られた記憶があると思いますが、子供には「水」というものはそれだけ不思議なおもちゃです。
ボタン1つで冷水・温水が出るウォーターサーバーは、子供にとっては格好のおもちゃであり、思わぬ事故や怪我の原因にもなるため、小さな子供の居るご家庭では、ウォーターサーバーの設置には慎重になる必要があります。
そこで検討したいのが、チャイルドロックです。
チャイルドロックとは、給水時に一手間を加えなければお水が出てこないという機能で、ほとんどのウォーターサーバーで採用されています。
チャイルドロックの仕組みはいくつかありますが、子供は学習能力が高いため、操作方法を見るだけでは解除方法がわかりにくい仕組みを採用しているものをおすすめします。
既に子供が十分に成長していてチャイルドロックの必要性を感じないのであれば、逆に操作の簡単なもののほうがストレス無く利用できるため、検討対象となるかもしれません。
主婦の味方、エコモード
ウォーターサーバーを使用する時に発生する様々なコストの中でも見逃されがちなのが、電気代です。
ウォーターサーバーは内部のタンクでお水を温めたり冷やしたりしているので、常に電気が必要になる家電であり、電気代とは切っても切り離せません。
各社が提示している電気代を参照すると、毎月500円から1,000円程度の電気代がかかります。
毎月発生する電気代を抑えたい時に活躍するのが「エコモード」です。ウォーターサーバーによっては省エネモードとも呼びますが、いずれも電気代を節約するための機能です。
その種類は大きく分けて「手動」「明かりセンサー」の2つに別れます。
手動でのエコモード
ウォーターサーバー自体にエコモードボタンが設置してあり、それを押すとその時点からエコモードとして運用するのが手動でのエコモードです。
エコモードボタンを押すことで冷水・温水の温度を設定よりも低くなり、使っていない間の電気代を節約することができます。
そのため、エコモードのままで使うと、冷水・温水のどちらも本来の設定温度よりも低いまま出てきてしまうのが難点と言えます。
明かりセンサーでのエコモード
手動でのエコモードと異なり、自動でエコモードになるのが明かりセンサーでのエコモードです。
明かりセンサーでのエコモードは、ウォーターサーバー本体に明かりセンサーが付いていて、周りを暗くすると自動でエコモードに切り替わります。
エコモードの機能自体は手動のものと変わりませんが、エコモードのまま使う心配は減らせますが、エコモードからの復帰直後は設定温度よりも低い状態であることに注意が必要です。
常に綺麗なお水を飲むための、クリーン機能
ボトルからサーバー内部に流れていったお水、ちょっとだけ衛生面が気になりますよね。
サーバーで温められたり冷やされたりしたお水がいつまで綺麗さを保っているのか、サーバー内部がどうなっているのか、私たちはわかりません。
そんな不安を取り除く機能がクリーン機能です。
各社様々なクリーン機能がありますが、ここでは代表的なものをご紹介いたします。
ボトル内のお水から綺麗な状態に
ペットボトルからコップにお水を出すときにこぽこぽと空気がペットボトルに入るのと同じ原理で、ウォーターサーバーのボトルも給水時に空気が入り込み、そのままではせっかくの天然水やRO水も外気に含まれる雑菌やウイルス、ホコリなどで台無しです。
そこでほとんどのウォーターサーバーでは、給水時にボトルに入り込む空気をフィルターを通すことで綺麗にするクリーンシステムを採用しています。
熱水を循環させてサーバー内を熱消毒
常にお水がサーバー内のタンクにあるウォーターサーバーでは、外装や給水口のお掃除まではできても、内部まで掃除することはできません。
そのため一定のペースで、サーバー内を熱湯消毒することで雑菌やカビの繁殖を抑える機能を持つウォーターサーバーがあります。
おわりに
ここまでウォーターサーバーの仕組みとそれぞれの機能を見てきましたが、機能よりも重要なポイントは、使い勝手の良さです。
多機能だから自分に合うとは限りません。ウォーターサーバーを選ぶときには、使っている状況をイメージしながら選ぶと良いでしょう。