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今年ももうすぐシーズン到来! アユの泳ぐ清らかな水に思いを馳せて…

今年ももうすぐシーズン到来! アユの泳ぐ清らかな水に思いを馳せて…

「キレイな水」と聞いたときに、どんなことを想像するだろうか? 湧き水や井戸水、渓流、雪解け水…など人によってイメージはさまざまだろう。その一つに、「アユ」を思い浮かべる人もいるのではないだろうか。清らかな水を好み、美しい姿から「清流の貴婦人」とも呼ばれるアユから、今回は水について考えてみたい。

コスモウォーター

◆神域に根ざした清流

 アユの生息域は広い。北海道から沖縄まで全国的に分布している。淡水魚なので、長野県や奈良県のような「海なし県」でも古くから親しまれてきた。なんと『古事記』にも記載があるほど。中国や朝鮮半島、台湾、ベトナムにも亜種を含めたアユが生息し、東アジア地域ではメジャーな魚である。意外と知られていないのが、秋に生まれた稚魚は成長するまでに一度海へ出ること。ただサケのように遠くまで行くわけではなく、ごく沿岸で過ごし、再び川へ戻って来る。地方によってタイミングは異なるが例年6~7月から始まるアユ釣りでは、この戻ってきた「成アユ」を狙うことになる。

 川の下流域は土砂や流木だけでなく生活排水なども流れつくため、稚魚はなかなか過酷な環境で育つことになるが、そうした中でも、油や化学物質などの汚染が進んでおらず、アユが主食とするコケが豊富な河川でなければならない。アユが好むコケは清流の石に付着しているので、水質が悪いとアユも住めなくなってしまう。ちなみに、アユが「香魚」という別名を持つのは、良質のコケをたっぷり食べて育った天然のアユからは、キュウリやスイカのような香りがすることから。美食を極めたことで知られる芸術家の北大路魯山人は、塩焼きでこうしたアユの風味を堪能していたと記録されている。

 食用になるアユが無事に育つということはキレイな水が維持されているということでもあるため、安全でおいしい水が売り物のウォーターサーバーともリンクする部分がある。例えば「アクアセレクト」がその一つ。同社の採水地は、三重県の宮川上流にある。宮川は国土交通省が選ぶ「水質が最も良好な河川」の上位に毎年ランクインする一級河川で、近年では2016年と2018年に全国1位になっている。

伊勢の上流には日本屈指の清流・宮川がある

伊勢の上流には日本屈指の清流・宮川がある

 宮川では昔からアユ漁が盛んで、釣り客も多い。川からの恵みは、山あいの町の重要な産業であるから、不要な開発なども避けて清流を維持してきたという。さらに宮川は下流に向かう途中に伊勢神宮があり、昔から汚すわけにはいかないという強い思いが地域に根ざしていたようだ。「アクアセレクト」で使用されている水は、そうして厳しく守られてきたエリアの地下の水源からくみ上げられている。

   

◆富士山系の水で育まれたアユも

 また、ミネラルウォーターとして高い人気を誇る富士山系の天然水だが、この日本最高峰の山にはある特徴がある。それは、いわゆる川や沢がないことだ。一応、山体の西側に位置する「大沢崩れ」という崩落の続く斜面には、大沢川と呼ばれるところがあるが、常に水が流れているわけではない。降雨がないときは、単なる谷が走っている状態なのだ。つまり、富士山中ではアユ釣りは無理ということになる。

 では、富士山に降った雨や雪はどこへ行くのだろうか? その答えは、「富士山の地下」だ。火山灰の堆積した目の粗い砂や岩のすき間から地面にしみ込み、固い岩盤に到達して一部は蓄えられ、一部は地下にできた水路を流れる伏流水となる。そうした富士山の地下水の、地表への現れ方は主に2パターンある。一つは、水の通り道が断絶されて岩肌の側面から噴き出すタイプで、岩の割れ目から水が流れ落ちる「白糸の滝」(静岡県富士宮市)が有名だ。もう一つは標高の低い場所で地面から湧き水となって出て来るもの。これが川に成長したり、近くの大きな川に流れ込んでいく。

 こうして何十年という年月をかけてろ過され、ミネラル分をほどよく含んだ水であることこそが、富士山の水が名水として名高い理由だ。ウォーターサーバー用としては「フレシャス」「プレミアムウォーター」「コスモウォーター」「うるのん」「キララ」「富士桜命水」「富士天空水」「ネイフィールウォーター」など、非常に多くのメーカーが採用している。これらの水のほとんどは、富士山の標高の高い場所に採水地を設け、よりクリーンで安全な水をくみ上げている。

アユ釣りができるのは、川の環境がいいことの証し

アユ釣りができるのは、川の環境がいいことの証し

 そんな名水だけに、周辺には富士山から良質の水を得て、アユが生息している川ももちろんある。アユ釣りスポットとして特に人気が高いのは、静岡県富士市と静岡市を流れる富士川だ。日本三大渓流の一つといわれるこの川は、すぐ近くに富士山が望めるという絶景ポイントでもある。ここで捕れるアユは、清流のコケをふんだんに食べて育っているため、味も香りも高いと評判だ。

 2020年は新型コロナウイルスの影響で、アユのシーズン中に宮川や富士山系といったスポットへ出かけることはなかなか難しいかもしれないが、アユが元気に泳ぐ川のあるところは、空気もキレイで心身ともに癒される環境であることが多い。何かと張りつめた日々から解放されたあかつきには、一度、訪れてみたいものだ。

   
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