ウォーターサーバーを徹底比較!

ウォーターサーバーは高い? 贅沢??──家庭で使っている人たちの節約意識調査

ウォーターサーバーは高い? 贅沢??──家庭で使っている人たちの節約意識調査

 最近のウォーターサーバーは、サーバー本体のレンタル料を無料にしているメーカーも少なくない。また、基本有料のところでも、ベーシックなタイプは無料としていることもある。

そうした無料のサーバーを選んだとしても、ユーザーの日常的な負担として、水と電気代はかかってくる。安全でおいしい水を日々享受するには、多少のコストがかかるのはやむを得ないわけだが、ではその分、ほかに何か節約を心がけるべきなのだろうか? 今回は、首都圏でウォーターサーバーを使っている人たちに、生活の中で何か倹約していることはあるかを聞いてみた。

コスモウォーター

◆電気と水を賢く節約

 サーバーのレンタル無料プランがあるメーカーには、「プレミアムウォーター」、「コスモウォーター」、「フレシャス」、「サントリー南アルプスの天然水サーバー」、「シンプルウォーター」などがある。

しかしその一方で、有料のサーバーだからといって経済的ではないとは単純にいえない。デザインがベーシックタイプと一線を画していたり、高機能であったり、定期メンテナンスの費用がかからなかったりと、何らかの特典があるのだ。サーバーの無料を選ぶか有料にするかは、使う人の好みやライフスタイルで決めたらいいだろう。

 ただ、水はランニングコストがかかる。41歳の谷口登紀子さん(仮名)は、ウォーターサーバーを使い始めて3年目。

「わが家で使っているのは『うるのん』の、無料のサーバーです。水の代金がかかる点は、味や安全を買っているという考えですから、納得しています。ただ、必要経費が増えるわけですから、その分、細かいところで節約していこうと考えました」

 谷口さんは、ウォーターサーバー自体の出費から、想像をめぐらしたという。

「水と電気の点で、削れるところはないか考えたんです。たとえば、水道を出しっぱなしにしないとか、電気をこまめに消すとか。ただ、無理して節約するのではなく、ちょっとした心がけをしていこうと、家族内で話し合いました」

「うるのん」に使われているのは富士山が作り上げてきた天然水。雄大な山からの恵を味わうために、人間性が小さくなってしまうのは避けたいと、谷口さんは考えたそうだ。

「自覚だけでは、なかなか実行できないこともあります。そこで、蛇口やシャワーヘッドを『節水タイプ』に変えました。これは、普通のヘッドより穴が小さいので、一度に出る水の量が少ない反面、水流の勢いがあるというものです。また、電気についてはオンオフの切り替えスイッチがついている電源タップを使うことにしました

オンオフが切り替えできるタップは待機電力カットにも役立つ

オンオフが切り替えできるタップは待機電力カットにも役立つ

 電気製品のコードを電源につないだままにしておくと、本体のスイッチを切っていても電気を消費することがある。いわゆる「待機電力」呼ばれるものだ。DVDレコーダーなどは、予約録画をするため電気を完全に遮断するわけにはいかないが、たとえばオーディオやなどは、使うときに通電させたらいい。

 しかし、使うたびに電源を差し込むのがわずらわしいことがある。谷口さんが使っているのは、コード式タップの差し込み口の横に通電スイッチがついたもの。これを切っておけば、家電本体に電気が流れることはない。

こうした手段を家中の水道やコンセントに施したり、スマートホンの充電が済んだらすぐに電源を抜くなどの工夫を続けたら、毎月数百円の節約になりました。その代わりウォーターサーバーの水はケチケチせずに、お茶に料理にと幅広く使っています」

   

◆外で飲み物を買わない

 吉崎加奈子さん(仮名)は39歳。レンタル無料の「日田天領水」のウォーターサーバーを愛用している。

「私の出身地に近い場所から採取される水だったので、『日田天領水』を選びました。毎月20リットルを届けてもらうので、飲み水以外にもご飯を炊いたりするのにも使っています。わが家の節約術は、“ほかの飲み物をなるべく飲まない”というものです」

 吉崎さんは、せっかく良い水が家にあるので、ご主人やお子さんには可能な限りウォーターサーバーの水を飲むようにさせているという。家族全員それぞれが、保温できるマイボトルを持つことになった。

マイボトルを使うのも節約につながる

マイボトルを使うのも節約につながる

「夫はお茶が好きなので、日田天領水で作ったお茶を入れたボトルを、出勤のときに持たせます。子どもには遊びに行くときに水や麦茶を入れて持たせます。外でコーヒーだとか缶ジュースを買うとけっこうな出費になりますし、着色料や保存料が入っていたら健康にもよくありません。それなら、家から安全でおいしい水を持って行くほうがいいと、私は思うんです」

「日田天領水」から届けられる20リットルの水は、税込みで月額3132円。メーカーの試算では、500ミリリットル入りペットボトルのミネラルウォーターとして売られていると計算した場合、1本あたり約78円。コンビニなどで飲料を買うより、はるかに安い。

月に20リットルを超えてしまっても、毎日外で飲料を買うより安く済むと思っています。チェーンのカフェのコーヒーでも、1杯300~400円しますからね。長期的には家族の健康維持にも役立つかもしれませんし」

 吉崎さんは、トータルで広い視点を持った節約を心がけているようだ。

   

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 水の安全とおいしさ、そしてそれを手軽に使える利便性に出費していると考えたら、ウォーターサーバーは長期的に見れば決してコストの高いものではないのかもしれない。

   
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