ネット? 口コミ? 実体験? ウォーターサーバーを選ぶときみんなが参考にしているのは…?
ウォーターサーバーを使う人は、近年ますます増加している。最近では多くのメーカーが参入し、ユーザーにとってはサーバー本体や水の選択肢の幅が非常に広がってきた。好みのウォーターサーバーをあれこれ選ぶ楽しみもあるが、その一方でどれにしたらいいか迷ってしまうこともあるだろう。そこで今回は、東京都内でウォーターサーバーを使いたいと思っている人と、すでに導入している人に、「選ぶとき何を参考にしたか(するか)」を聞いてみた。
◆メーカーのサイトを参考に
ウォーターサーバーユーザーは、実際、右肩上がりで増え続けている。「日本宅配水&サーバー協会」の調べでは、この10年間、成長率は毎年100%以上。東日本大震災があった2011年、そして2012年は備蓄水としての需要があったからか、特に伸びが顕著だった。
ウォーターサーバーを取り扱う企業もそれに伴い増えており、まったく別の事業を行ってきた会社が参入したり、地方では地域密着型の宅配水サービスが開始されたりしている。また、水そのものも1社1種類ではなく、好みに合わせて選べるように、いくつかの採水地の水をラインナップしているメーカーも多い。
例をあげると「フレシャス」の場合は、富士山麓、朝霧高原、長野県の木曽。「プレミアムウォーター」は、山梨県の富士吉田、長野県の北アルプス、兵庫県の朝来、島根県の金城、熊本の南阿蘇の5か所といった具合だ。
サーバー本体も、冷水と温水を出せるという基本的な機能以外に、「キララ」では炭酸水を作ることができたり、「アルピナウォーター」では水素水を作るユニットを用意したりしている。また、デザイン性を向上させたり、スイッチ類を安全で使いやすくしたり、自動で内部をクリーンにする機能など、技術面の進化も目覚ましい。
こうした目につきやすい特長の他に、水のボトルをウォーターサーバーの上に置くか下にセットするかや、空になったボトルはゴミとして捨てられるか、回収して再利用できるものがいいかなど、さらに細分化される。
ユーザーはその中から、自分に一番合っていると考えられるウォーターサーバーを選ぶことになるわけだが、その際、必ず何かを参考にしているはず。東京都内で16人の男女に「ウォーターサーバーを選ぶときの参考は?」という質問をしてみた。
公式サイトや比較サイトで情報を収集
回答では「メーカーのサイト」という声が多く聞かれた。実際に各社のサイトを見てみると、採水地とその水の質や安全性、サーバーの種類と機能、料金体系、サービス地域、メンテナンスについてなど、当然すべての情報が掲載されている。
回答者に聞いてみると「水が本当にいいものなのか、料金がそれに見合っているのか、解約はできるのかなど、気になることがたくさんありますから」(女性・40代)、「見やすいサイトであることを重視しています。肝心な情報に行き着くまでに余計なことばかり書いてあると、別のメーカーにしようかな?と思ってしまいますね」(女性・30代)とのこと。また、「ウォーターサーバーについてよく知らないので、できるだけ親切に説明してあると好感度が高くなります」(女性・50代)といった意見も。
水とサーバーについては、メーカー自身が一番よくわかっているので、導入を考えている人が頼りにするのはもっともだ。今回の回答からは、サイトから単なるウォーターサーバーの情報だけでなく、本当にユーザーのことを考えている企業かどうかということも読み取ろうとしているようにも感じられる。
ネットでの情報収集という点では、比較サイトやレビューサイトを参考にする人も多くいた。その理由は「横断的にいろいろなメーカーの情報が見られる」(男性・30代)、「検索しなくても各社の公式サイトに飛べるので便利」(女性・30代)など。パソコンやスマートホンで、各社のサイトをあれこれ見て回るのは確かに大変だ。その点、比較サイトなどは、最初の検討段階で様々な要素や視点から、自分に適したウォーターサーバーにアプローチできるため便利に違いない。
◆リアルな声が参考になる
ネットではなく、情報を直接入手することを重視する派も。その一つは「知人などからの口コミ」。理由を聞くと「実際に使っている人の意見はリアルなので、大切」(女性・30代)、「良い点だけでなく悪い点も率直に教えてくれる」(男性・40代)、「水の消費量やコスト面など、体験にもとづいて正確に教えてくれるから」(女性・40代)など。実際のユーザーの生の声は、判断の大きな材料になるのだろう。
店頭デモは、気になることをその場で質問できるのが大きな利点
リアルということでは「店頭デモ」をあげた人もいた。ウォーターサーバーの実演は、ショッピングモールや家電量販店などで行われていることが多い。そのメリットは「説明員の方が、一つ一つの質問に答えてくれる」(女性・50代)、「実際に水を飲んだりサーバーに触れることができるから」(男性・40代)というもの。実体験できるという意味では、店頭デモに勝るものはないだろう。開催しているところに偶然通りかかることは、なかなか難しいかもしれないので、メーカーが店頭デモ情報を公表している場合、事前にチェックしておくといいだろう。