ウォーターサーバーを止めちゃった人たちのホンネを調査
一般家庭にもだいぶ普及してきたウォーターサーバー。しかし、メーカーや機種によって、同じウォーターサーバーでも多種多様。そんな中、選び方次第では、満足できず解約してしまう人がいるのも事実。
そこで、今回はウォーターサーバーユーザーだった人たちが止めてしまった理由をあえて聞いてみた。
◆料金が高いからイヤ!?
まずは京都府在住の小学生のお子さんを持つ、シングルマザーのE子さん。ウォーターサーバーを利用していたのは4年前のことだという。
「いつも行くスーパーマーケットで試飲できてん。スタッフの人からすぐにお湯が出るって説明を受けて魅力を感じて契約したんやけどなぁ…。実際に、コーヒー飲むときとか便利やってんけど、結局3か月で解約してん」
試飲までして納得していたはずなのに、なんと3か月というスピード解約。果たしてその理由とは?
「レンタル料とか配送料がかかって、なんだかんだで料金が高い! もうちょっと財布に優しければええけどなぁ…」
では、ウォーターサーバーの解約後、E子さん宅では飲み水はどう確保しているのだろうか?
「今は、2リットルのペットボトルの水をスーパーやコンビニで買ってる。仕事から帰ってくる途中に寄るときは、重いから1本やね」
確か会社によっては実際の“飲み水”の料金だけではなく、ボトルの配送料やサーバーのレンタル費用と、地味に料金が重なることもあり、思っていたより出費が増えたということもあるかもしれない。しかし、ウォーターサーバーメーカーの中には、ボトルの「送料」、サーバーの「レンタル料」、さらには設置費用や事務手数料などの「初期費用」も無料の、トリプルで嬉しいサービスを行っているところもあるのだ。
→「送料」「レンタル料」「初期費用」が無料なウォーターサーバーは…
- 「コスモウォーター」
- 必要になるお金は毎月のボトルの代金だけ。
…など
各メーカーの料金とサービスをよく比べ、十分納得できるまで吟味することをオススメする。
◆ボトルが重くてイヤ!?
千葉県に住むR乃さんはシステムエンジニアの夫と3人の子供たちとの5人家族。2年前まではウォーターサーバー愛用者だったが9か月で解約してしまったという。
「ウォーターサーバーを選んだときは、違約金が発生しないメーカーにしたの。初めてだったから試したかったんだよね。実際に使ってみたら、お水は美味しいし、子供が小さいうちはミルクを作るのに重宝して、良かった点もあったんだけど、ボトルが重いからサーバーの上に持ち上げてセットするのがちょっと怖かったんだよね」
確かに、ボトルを持ち上げる作業は女性にとって重労働になってしまうようだが、夫に任せられなかったのだろうか?
「旦那がいないときに限って、ボトルが空くのよ。結局は私の仕事になっちゃうんだよね。引っ越しのタイミングで解約しちゃった」
ちなみにR乃さんが持ち上げていたボトルは12リットル。頻繁に遊びに来ていたR乃さんの母親も使用していたので、月に5~6回ほどボトルを入れ替えていたそう。
「あえてギリギリまでお水を残しとくの。『お水飲みたい? どうぞどうぞ。そのかわり空になったら入れ替えてね』って、遊びに来てたお母さんと譲り合いになってたもん(笑い)」
実は、ウォーターサーバーには、上部にボトルを乗せるタイプではなく、ボトルをサーバーの下部に設置するタイプもあり、重たいボトルを持ち上げずに取り付けることが可能なモデルもいろいろあるのだ。
→ボトル交換がラクチンなウォーターサーバーは…
- 「コスモウォーター」
- 「足元ボトル交換」で体感的に1/3以下の労力でボトル交換が可能。
- 「ネイフィールウォーター」
- 重いボトルを持ち上げることなく交換可能な「楽らくシリーズ」には2種類のサーバーがある。
…など
足元に設置するタイプの中でも、ボトルを「バスケット」に入れてスライドさせる方法は正確にセットできるようだ(画像は「ネイフィールウォーター」)
◆ノルマが多くてイヤ!?
続いては、都内在住の男性・I泉さん。ウォーターサーバーを解約したのは2015年のこと。きっかけは、親の転勤だという。
「当時、デパートで勧誘されてウォーターサーバーを使い始めたんだけど、親父が海外へ転勤になっちゃって、ノルマのボトルを消費できなくなった。半年で解約したかな」
ボトルが増え、部屋のスペースも狭くなってしまったというI泉さんだが、自宅には実際どのくらいの量が届いていたのだろうか。
「毎回5リットルのボトルが3本ぐらいだったかな。全部を飲みきれなくて、ボトルが部屋に溜まっていく一方だった。震災後は水道水を飲まないようにしてるんだけど、今は、スーパーで2リットルの水を買って料理と飲み水に使ってる。一人暮らしなら、やっぱりペットボトルのお水のほうが無難なのかも…」
一人暮らしにはハードルが高いイメージのあるウォーターサーバーだが、ノルマがなく、好きなときに注文ができるウォーターサーバーもあるのだ。
→好きなときに水をオーダーできるウォーターサーバーは…
- 「アルピナウォーター」
- 必要なときに必要な分を注文する方式なので、月の購入ノルマがない。一人暮らしの人や消費量の少ない人でも利用しやすいシステム。
…など
ノルマがあるから面倒…とウォーターサーバーを諦めずに、自分のペースに見合うプランを探すことが大事だ。
◆健康を重視したいから水素水!?
最後は、都内に住む4人家族の主婦・Y実さん。以前は、ウォーターサーバーを1年間ほど使用していたというが、なぜ解約してしまったのか?
「4年前までウォーターサーバー使ってたけどさ、旦那の取引先から水素水を勧められて、ウォーターサーバーをやめて、水素水生成器を買っちゃったんだよね」
健康やエイジングケアを意識する人の間でブームとなった「水素水」。では実際、Y実さんはウォーターサーバーを解約して、後悔はしていないのだろうか?
「水素水でちょっと乾燥しちゃったトマトを洗ったら生き返るし、生野菜をお弁当の中に入れていても、お昼まではシャキシャキよ! 水素水は水道水から作ってる。すぐに冷水が飲めるウォーターサーバーの便利さもいいけど、水素水にはかなわないかな」
水素水を生成する機械の他にも、アルミボトルやアルミパウチ型でも水素水は販売されているが、実はウォーターサーバーでも「高濃度水素水キット」を取り付けることで日常的に水素水を飲むことができるのだ。
→水素水キットが取り付けられるウォーターサーバーは…
- 「ハワイアンウォーター」
- 理論値の2倍の高濃度水素水を作成できるキットが。
- 「アルピナ」
- 意外とスリムな水素水キットが。
…など
ウォーターサーバーに水素水キットを取り付ければ、健康を意識するだけではなく、お湯や冷たい水をすぐに飲めるメリットも、両方手にいれられるのだ。
* * *
以上、ウォーターサーバーを解約してしまった人たちの生の声をお届けした。
過去に使っていて気にいらないところがあって解約してしまった人たちにとっては、確かにウォーターサーバーというとマイナスなイメージが優先してしまうのかもしれない。しかし、そうした数々の不満点をクリアするメーカーや機種も実際には数多くあるのだ。
実は年々進化し、機種も多様化しているウォーターサーバー。以前ユーザーだったけど止めてしまった、または、現在使用しているがイマイチ納得できていない…という方は、改めていろいろ比較検討した上で、最新のウォーターサーバーを試してみることをオススメする。