水のおいしさや大切さ、安全性をウォーターサーバーから学ぶ「水育」体験談
子どもに、食に関しての知識や思慮を深めてもらう「食育」。これを水に特化したら、「水育」と呼ぶことができるだろう。今回は、ウォーターサーバーで「水育」について考えている、東京都内に住むご家庭の話を聞いてみた。
◆釣りとウォーターサーバーで水育
38歳の津村仁志さん(仮名)は、小学生の2人の息子さんがいる。趣味は釣りだ。
「私自身が子どものころから東北の山の中で釣りをして育ってきました。清流でイワナやアユなどを求めて釣り糸を垂れていましたから、水に対する興味や知識は自然と身につきましたね。東京には就職してから来たのですが、最初は水道水の味や臭いに驚きました」
当時の津村さんは、毎日ミネラルウォーターを買うほどのお金が使えなかったので、水道の蛇口に簡易的な浄水器を取り付け、ヤカンで沸かした水を利用していたという。
「カレーや味噌汁にする分には問題ないんですが、ご飯やお茶は水の風味が顕著に出て、なかなかなじめませんでした。ある程度生活に余裕ができてからはミネラルウォーターも買うようになりましたが(笑い)」
やがて結婚しお子さんにも恵まれた津村さん。お子さんたちが飲む水は、国産のミネラルウォーターにしていたそうだ。また、お子さんがある程度の年齢になってからは、実家の近くや首都圏周辺の渓流で釣りを教えながら、川の生態系や水の大切さについても話してきた。
そんな津村さんがウォーターサーバーを家庭に導入しようと思ったのは、今から3年ほど前のこと。
「ショッピングモールの店頭で、ウォーターサーバーの実演をやっていました。話を聞くと家庭で使えるものとのことでした。私はそれまでに、ウォーターサーバーを目にしたことはあったのですが、業務用とばかり思っていましたので…。それからウォーターサーバーについて調べ、天然水がいいという理由で『フレシャス』を使うことにしました」
津村さんはお子さんに、釣りで訪れた川の話をするときに、地元の名水やウォーターサーバーの水についても触れているという。
「キレイで安全でおいしい水についての知識は、私の経験と独学によるものですが、子どもたちが水全般について意識を高めてくれたらいいなと思っています。釣りとウォーターサーバーが、わが家の水育のポイントですね」
水に親しむレジャーは、水育には絶好の機会かもしれない
◆両親をウォーターサーバーで水育
渋谷朋子さん(仮名)は48歳。ウォーターサーバーを使い始めたのは2年ほど前のこと。
「夫と娘の3人で暮らしていますが、300メートルほど離れたところに両親が住んでいます。いつでも様子を見に行ける距離ではありますが、2年前に父が体調を崩してからちょっと心配になりました」
ご両親に少しでも健康でいてもらおうと考えた渋谷さんは体に良さそうなサプリなどについて調べ、父親にすすめたそうだが、良い反応はもらえなかったという。
「父は日常の食べ物や治療薬以外に、無理に何かを体に入れるのは好まなかったようです。それならせめて、水だけでも良いものを飲んでもらおうと考えついたんです。初めはミネラルウォーターのタンクを取り寄せようと思ったんですが、夫に相談したところウォーターサーバーがいいのではないかと言われたんです」
そこで渋谷さんは、ご両親の家と自宅、それぞれにウォーターサーバーを置くことにした。価格や定期メンテナンスのサービスなどを考えた結果、「アルピナウォーター」に決めたそうだ。
「父は最初『わざわざ水の機械なんか置かなくてもいい』と言っていました。私は水の安全性や健康について調べて、父を説得しました。説得の材料のほとんどはウォーターサーバーメーカーのサイトからの受け売りでしたけど(笑い)。うちの場合は、親から子ではなく『子から親』への水育でしたね」
親から子だけでなく、子が親へ教えることも
◆暮らしの知恵をウォーターサーバーで水育
佐倉佳代さん(仮名)は、30歳。4歳の娘さんがいる。ウォーターサーバーはお子さんが生まれたころから使い始めた。
「良い水で育てたいという気持ちから『コスモウォーター』を使い始めました。調乳も離乳食も、日常の料理もウォーターサーバーの水を使っています。娘は最近、ウォーターサーバーに興味を持ったらしく、自分でも水を出して飲みたがるようになりました」
しかしウォーターサーバーには、冷水だけでなく熱いお湯を出す蛇口がある。お湯を出しているときにミスをすると、やけどする可能性がなくはない。
「チャイルドロックがありますから、基本的に事故は起きないと思います。ただ、『ダメダメ』と言っていては娘の自主性が育たないと考えました。そこで、ウォーターサーバーを使うのは必ず私がいるときと約束させ、熱湯の危険性も教えました」
娘さんは水を飲みたくなると、コップを持って佐倉さんのところに来るようになったという。そして母親指導の元、自分で水をくむようになった。
「安全や危険を教えるのも水育の1つだと思ったのです。ただ不安があるうちは、小さい子にはウォーターサーバーの使用を禁止するのもアリだとは思います。最近は妙に知恵が回るようになってきたので、卓上型にして手が届かない高さにしてみることも検討していますけど(笑い)」
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水の大切さ、安全性、おいしさなどウォーターサーバー1つで、いろいろな「学び」があるようだ。子どもだけでなく大人も、良い水を知ることで新しい発見をすることもある。ウォーターサーバーはただ便利な機械というわけではなく、暮らしのクオリティーをアップしてくれるアイテムなのかもしれない。