ウォーターサーバーユーザーが告白! 「私の水意識革命はここから始まった」
今や日常的に、ミネラルウォーターを購入して飲む人は少なくない。また、自宅にウォーターサーバーや浄水器を設置したり、水素水や炭酸水生成器を導入したりと、一昔前に比べると日本人全体の水への関心度が格段に高まったといえる。では、そうした意識変化はいかにして生まれたのだろう? 今回は東京都内でウォーターサーバーを愛用する人たちに、水への関心がどんな風にして高まったのかについて聞いてみた。
◆環境の講演会をきっかけに…
55歳の関口千恵さん(仮名)は、ウォーターサーバーを5年ほど前から使っている。
「勤務先にウォーターサーバーが置いてあったのですが、当初は業務用の機械だと思っていました。一般家庭にもウォーターサーバーが導入できると知ったのは、同僚から教えてもらったからです。でもそのころは、特に欲しいとは思いませんでした」
ときどきペットボトルのミネラルウォーターも購入していた関口さんだが、自宅では水道水を飲むことも多かったというから、当時は水への関心は薄かったようだ。
「あるとき、地域の公民館で大学の先生などが来て講演会を行っていたんです。近所の知人とちょっとのぞいたところ、テーマは環境問題で、PM2.5だとか放射性物質だとか、大気や土壌の汚染のほか、水についての話もありました。日本の水道の水は、世界的に安全性は高いものの、消毒用の塩素が副産物を作り出してしまうこともあるなどの内容です。私もぼんやりと知っていたつもりですが、きちんと理解できたのはこのときが初めてでした」
今後は、より安全・安心でクリーンな水を飲むようにしようと思い立った関口さん。ペットボトルの水を買い置きしようかと考えたときに、ウォーターサーバーのことを思い出したという。そこで講演会に同席した知人と一緒に、ウォーターサーバーを契約することに。
「ネットで検索していくつか候補を絞り、2人とも最終的に『フレシャス』にしました。私たちが気にしていた水の安全性については、どこのメーカーもよく考えていると思ったんですが、『フレシャス』は富士山の高いところから水を採っている点が気に入ったんです」
「フレシャス」の採水地は富士山の開発限界地点で、それより高い場所には工場などは存在しない。したがって産業廃棄物が流入することは、基本的にあり得ない。
「ウォーターサーバーを導入したとき、夫からは『無駄づかいではないか?』と言われましたが、水についての安全性について熱弁したところ、理解してくれました。もっとも私の話の内容は、全て講演会の受け売りですが(笑い)」
友人や親せきとの会話で水に関する話題が出たとき、関口さんはこのとき得た知識とともにウォーターサーバーの話もするそうだ。
日本の水道水は安全と聞くが…
◆独学で調べた結果…
新田梨乃さん(仮名)は31歳。ウォーターサーバーは「キララ」を使っている。
「水について私に教えてくれたのは、週に2回通っているフィットネスクラブの女性インストラクターです。ダイエットも筋力をつけるのも、運動だけじゃなく飲食にも気をつかったほうがいいというのが、彼女の考え方でした」
新田さんはインストラクターから、できれば水もいいものを選ぶことをオススメされたとのこと。
「そのころ私はエビアンをよく飲んでいましたが、インストラクターに言われたことで水について独自に調べてみたんです。正確な情報が欲しかったので、水道局やミネラルウォーターのメーカー、地下水の専門家の方のブログなども読んでみました」
そこで新田さんは、水は一見、無色透明で同じように見えるが、含まれているミネラルによって性質が違うことを知ったという。いわゆる「硬度」だ。水1リットルに含まれるマグネシウムとカルシウムの量により、「硬水」か「軟水」かに分かれる。120ミリグラム以上が硬水となり、例えばエビアンは300ミリグラムなので硬水に分類される。
「知識を得たうえで水を飲んでみると、何となく味が違うことがわかりました。それで、ペットボトルのミネラルウォーターをいくつか買って飲み比べてみると、私には硬水より軟水のほうが合っている気がしたんです」
新田さんは水について調べていく中で、ウォーターサーバーにも詳しくなったとか。そこで、自分に合った一台として「キララ」を選んだという。
「硬度など水の質の問題だけじゃなく、炭酸水が作れるというのが気に入りました。ちょうどフィットネスクラブでも炭酸水が話題になっていましたから。いい水を飲みながら運動していると、何となく体の内と外、両面からキレイになっていくイメージがわきますね!」
◆料理好きの娘から…
46歳の大野紀美子さん(仮名)に、水の知識を与えてくれたのは、なんと娘さんだという。
「娘は当時、中学1年生だったんですが、料理に興味を持って学校では料理クラブに所属しました」
そんな娘さんがある日、水道水よりミネラルウォーターを使うことをすすめてきたそうだ。
「娘が言うには、料理に向いているのは、水に溶け込んでいる物質が少ない水なんだそうです。そのほうが炊飯や煮物に適していて、おいしくできると教わってきたようです。私は半信半疑でしたが、試しに国産のミネラルウォーターでご飯を炊いてみたら、お米の甘みが増したように感じました」
料理に適した水の質がある
とはいえ、炊飯用の水のためにいちいちペットボトルを買ってくるのは面倒だと感じた大野さんは、ウォーターサーバーを置くことに決めた。
「わが家ではそれから『コスモウォーター』を使っています。ご飯の味がよくなるだけじゃなく、娘が家で料理の研究をするのにも役立っています。子どもから教えられることもあるもんですね」
* * *
ふだん何気なく使っているウォーターサーバーの水だが、その水がなぜ安全でおいしいのか、どこから来ているのかなど水そのものに関する知識を深めると、より愛着がわくのではないだろうか。