【ユーザーのホンネ調査】エステや美容室にウォーターサーバーがあったら…
一般家庭用としても注目が高まっているウォーターサーバーだが、オフィスや店舗でも目にする機会は増えてきている。そういった場所では、なぜウォーターサーバーを導入するにいたったのだろう? また、メリットや使用感は…?
そこで今回は実際にサーバーを設置しているエステサロンと美容室で、日々使っている感想や使用状況など、ナマの声を集めてみた。
◆美容に水は必需品! エステサロンのウォーターサーバー事情
東京都品川区、武蔵小山駅から徒歩5分の場所にある隠れ家的なエステサロン「noir(ノイル)」では「ダイオーズ」の床置きタイプのウォーターサーバー「ピュアウォーター」を使用している。店長の浅井久美さんにサーバーを設置した理由をうかがった。
「まず、大前提においしい水をお客様にお出ししたいという理由で、オープン当初からサーバーを設置しています。それと、店のシンクがお客様に見える位置にあるので水道の蛇口からのお水を出すことに抵抗がありました。もともと、自宅でもウォーターサーバーを使用しているので、浄水器などほかの方法は考えていませんでしたね」
実際にお客様も、気軽にウォーターサーバーの水を飲んでいるという。では、月にどれくらいの水を注文しているのだろうか?
「1か月に10リットルのボトルを3本注文しています。店内が広ければもっとストックを用意したいのですが、スペースが限られているのでサーバーにセットしているボトルと合わせて計4本が限度になっています。毎日、お客様にお出しして足りないくらいなので、スタッフは極力、サーバーの水を飲まないようにしています(笑い)」
サーバーだけではなくボトルのスペースにも配慮
では、「ダイオーズ」のウォーターサーバーにした理由は何だったのだろうか。
「同業者からの紹介割引があったので、その安さに惹かれたのと、白のサーバーと店のインテリアがマッチしていると思い決めました。他社への乗り換えも考えたことはあります。昔と比べてサーバーのデザインは豊富になっていますし、ボトルを楽にセットできるタイプも検討したのですが、結局は時間がなく、オープン当初から変えていません」
「ノイル」のウォーターサーバー
浅井さんによると、美容面でもウォーターサーバーの意味は大きいという。
「デトックスの手助けになるので、お水は欠かせません。マッサージの前も後も老廃物を体内から出しやすい状態なので、水分をたくさんとっていただきたいのです。また、肌をキレイにするビタミンCと、お水と同じようにデトックス効果があるハーブティーを術後に出しているのですが、ハーブティーを作る際にサーバーのおかげでお湯を沸かすという、ひと手間がなくなるので助かっています」
施術後も片付けなど作業が多いスタッフにとって、お客様のために温かいハーブティーをすぐに用意できるのも、ウォーターサーバーならではの利点のようだ。また、これからお店にウォーターサーバーを設置しようと思っている人へのアドバイスをうかがった。
「紹介割引はずっと続くので、契約時の交渉は大事ですよね。それと自宅のサーバーと比べると水の使用量が多いので、ボトルを替える頻度が高くなります。スタッフが女性の従業員なら、ボトルを持ちあげずに済む、交換が楽なものがいいかもしれません。あと、お客様が各自でサーバーのお水を飲むことが多い場合は、細かいですが契約時には紙コップが付いているか、紙コップが取り出しやすいかを確認したほうがいいと思います」
紹介割引や入会割引のほか、キャッシュバック、プレゼントキャンペーンなどの特典は逃さず利用したいサービスだが、その他にも店に置くウォーターサーバーを選ぶ際には、スタッフの人数や店内の広さがサーバー自体と合っているか、吟味したほうがよさそうだ。
「ノイル」店長でエステティシャンの浅井久美さん
- 「noir」
- ホームページ:http://noir-esthe.com
- ホットペッパービューティー:https://beauty.hotpepper.jp
◆スタッフも大助かり! 美容室のウォーターサーバー事情
続いては、「コスモウォーター」のウォーターサーバーを置いている美容室で働く、美容師歴10年のTさん。今年都内にオープンしたという美容室には、Tさんを含め12名のスタッフが働いている。お店のウォーターサーバー事情について、Tさんがこっそりとホンネを教えてくれた。
「私が働いている店では週に1度、12リットルのボトルが4つ届きます。サーバーはスタッフしか入れないバックルームに置いてあって、紅茶や黒豆茶を作る際にはサーバーのお湯をケトルで沸騰させています。あらかじめ大量にお茶の作り置きをしてあって、お客様には常温でお出ししています。夏場はサーバーの水で作った氷を、常温のお茶に入れていますね」
ウォーターサーバーの水で作ったお茶をお客さんへ提供
ウォーターサーバーから直接出るお湯は80~90度といわれており、沸騰した熱湯にしたい場合、ケトルでさらに過熱して使うケースもある。また、Tさんが働く美容室では意外なところでウォーターサーバーがスタッフに重宝されているという。
「スタッフは休憩中やお客様のカラーが染まるまでの間など、サーバーの水を手が空いた時に飲んでいます。ランチを外で食べない人は、カップラーメンを作る時にサーバーのお湯を使ったりしていますね。温度が気になる子はケトルでさらに沸かしていますけど、冷たい水から沸騰させるより早いので、時短になり助かっています」
以前、勤めていた美容室にもウォーターサーバーがあったというTさんに、現在使用しているタイプのメリットを教えてもらった。
「今の店で使用しているウォーターサーバーは下部にボトルを設置するタイプなんですけど、前に勤務していた店のサーバーはボトルを持ちあげて上に載せるタイプだったので重かった記憶があります。水のボトルも今のサーバーは使い終わった後、小さくつぶして捨てられるので、業者のピックアップを待たなくていいですし、空いたボトルを取っておかなくていいのは便利ですね」
Tさんの美容室で実際に使用しているウォーターサーバー
「2軒目に働いた店はウォーターサーバーがなくて、お客様用にペットボトルのミネラルウォーターをスタッフがわざわざ買いに行っていました。スタッフは、そのストックしてある水を飲めませんでしたね。ウォーターサーバーが職場にあると、外でわざわざ水を買ってこなくていいですし、清潔でおいしい水が常に飲めるのは安心だしうれしいですよ!」
最後にTさんに、これからウォーターサーバーを設置する際のアドバイスを聞いた。
「店に水のボトルが入った箱が届いたら、それをバックルームまでスタッフが運ぶんですが、1箱12リットルを4箱も運ぶのは正直、女性にとってキツいんです。力仕事なので男性にお願いしたいんですけど、実際は男女の区別なくやっています。
あと、スタッフの中にはサーバーの水が空になってもボトルを取り替えない人がいるし、ボトルを取り出した段ボールの空き箱をつぶさずに放置する人もいて…。ちょっとしたことなんですけど、気になりますよね。なので、お店のスタッフの人数が多い場合は、使い方のルールを決めておいたほうがいいかもしれません」
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以上、美容関係のお店でのウォーターサーバー事情をお伝えした。共通していたのは「お客様に安心して飲めるおいしい水を提供する」という点だけではなく「ウォーターサーバーが職場で気持ちよく働けるひとつのツールになっている」ということだった。
一方、私たちお客さん側にとっても、オシャレなウォーターサーバーがお店にあって、おいしい水を自由に飲めるというのは想像以上にうれしいサービスだ。特にエステサロンや美容室など、リラックスや気分転換を求めていくスペースとあっては、その存在価値はさらに大きいといえる。