首都圏の水不足危機で再注目される「タモリ式入浴法」
梅雨の降水量が少なかった今年の夏。首都圏では水不足が懸念されている。7月22日に国土交通省水管理・国土保全局の渇水情報連絡室が公表した資料によると、関東地方の水がめである利根川上流8ダムの貯水率は55%(7月22日午前0時時点)。この貯水量は過去25年間で3番目に低い数値だ。
この状況に対し、国交省の関東地方整備局は利根川、江戸川、鬼怒川、神流川において6月16日から10%の取水制限を実施。また、渡良瀬川では6月25日から20%の取水制限をしていたが、こちらは7月20日から10%の取水制限に緩和している。
こまめな節水対策が必要
渇水状況は若干解消されつつあり、現状では日常生活に大きな影響があるほどの取水制限ではないが、これから夏も本格化することを考慮すると、深刻な水不足となる可能性も否定できない。最悪の場合「断水」ということも考えられるわけだが、そういった事態を避けるためにも、いまから地道な節水が必要だろう。
もっとも簡単にできる節水といえば、こまめに蛇口を閉めることだ。たとえば、歯を磨く時、朝の洗顔時、食器を洗う時などに、水の出しっぱなしをやめれば、それなりの節水になる。また、トイレで流す水の量も、常に「大」ではなく、状況に応じて「小」を使うことで、節水はできるだろう。
料理に使う水や飲料水についても、ウォーターサーバーを導入することで水道水の節約に繋がる。もちろん、水道水よりは高い料金が必要となり、電気代もかかるが、いつでもおいしくて清潔な水がすぐさま飲めることを考えれば、その利便性は高い。また、わざわざ沸かすことなくお湯が出てくるというのもありがたい。
噂の「タモリ式入浴法」とは?
そして、日常生活でもっとも多く水を使うのがお風呂。ここでももちろん、水の出しっぱなしをやめたり、湯船の水を少なめに張ったりして、節水が可能だが、石鹸やシャンプーを使わない「タモリ式入浴法」が節水にも効果があると話題になっているという。
「タモリ式入浴法」とは、タモリが実践しているという入浴法だ。その方法はいたってシンプル。まず40℃くらいのお湯船に10分以上浸かった後に、石鹸やボディーソープを使わずに素手やタオルで身体を優しく撫でながらシャワーを浴びるというものだ。
福山雅治や妻夫木聡、ローラも実践しているとのことで、有名になったこの入浴法。ボディーソープで身体を洗うと、皮膚を保湿してくれる脂まで洗い落とされてしまうことがあるというが、タモリ式入浴法なら肌のコンディションを保つための皮脂をキープすることができるとのこと。もちろん頭や、汚れや匂いがきつい部分はボディーソープを使ったほうがいいだろうが、手や脚、胴体部分であれば「タモリ式入浴法」によって美肌を作り出すこともできるのだという。
「タモリ式入浴法」のメリット
そんなタモリ式入浴法だが、まずボディーソープを使わないということで、洗った後の泡を落とす必要がないということ。つまり、その分だけシャワーを節約できるということで、入浴に必要な水の量を大きく減らすことができるのだ。
さらに、湯船に新しい水を張るのは2日に1回にして、残りの日は追い焚きをする、という方法でも節水は可能であり、総合的に少ない水で入浴できるようになりそうだ。
いずれにしろ例年に比べて、節水を意識しなくてはならない今年の夏。美肌効果もあるというタモリ式入浴法を試してみるのもいいかもしれない。