店舗でホームオフィスで…ウォーターサーバーで商売繁盛!
ウォーターサーバーを、家族の日々の飲料水や料理用として使っている家庭は増えている。一方、いつでもお湯や冷水を手軽に飲むことができるウォーターサーバーは、仕事場でも意外な活躍をするケースがあるようだ。今回は、仕事の効率アップや顧客サービスの一環としてウォーターサーバーを上手に使っている首都圏のユーザーに、実際、どんなメリットがあるのかを聞いてみた。
◆昔ながらのお客さんのために
本橋弥生さん(仮名)は70歳。長年、ご主人とともに小さな雑貨店を営んできた。店で扱っているものは食品から洗剤、文房具など。品数は少ないが多岐にわたる。
「その昔はうちの店に来れば何でも手に入るので、多くのお客さんでにぎわっていました。でも、そのうちスーパーやコンビニができて、少しずつ客足が遠のいていきました。とはいえ昔からのお客さんで、しょっちゅう来てくれる人はいますし、子どもさんがアイスクリームや駄菓子を買いに来ることもあります」
売り上げ減の中、価格を抑えた手作り弁当を販売したこともあったが、効果はなくやめてしまったとか。そこで本橋さんは、変わらず利用してくれる人たちを大事にしていく手段を考えたそうだ。
「今でも来てくださる方は、ほとんどが私のような高齢者です。ちょっとした立ち話もできる、うちのようなお店に安心感を覚えているのではないかと思っています。実際、会計のときに近況や体調を話してくれる方も少なくありません」
そこで本橋さんは、変わらず足を運んでくれる常連さんに何か便宜を図ることができないかと考えた。
「以前から家庭用に『コスモウォーター』のサーバーを使ってきました。それをお店のレジの近くに置こうと思いついたんです。話し込んでいきたいお客さんに、お水を出してあげようという考えです。うちは住居と店舗が一続きですから、移動させるのは簡単でした」
お客さんに水をサービスするようになっても来客数が目に見えて増えるということはなかったが、水を飲みながら話し込んでいるうちに、客同士が仲良くなるといったことが見られたという。
「うちの店を地域のコミュニティースペースのように利用してもらうのも、悪いことではない気がしています」
◆イートインスペースに設置
58歳の近藤房子さん(仮名)は、洋菓子店を経営している。親の代からの店を引き継いだ形だ。近藤さんは、そのお店でウォーターサーバーを活用しようと考えたという。
「洋風の焼き菓子を作って売ってきました。主人はサラリーマンとして働いているので、お店は私がすべて仕切っています。昔は店内の大部分のスペースをショーケースが占めていたんですが、今は品数を減らしたので空いているスペースが多くなりました」
ウォーターサーバーとともに、店舗に休憩スペースを設置するのも一案
あんまりガラガラの店内もイメージが悪いと考えた近藤さんは、そこに小さなテーブルとイスを置いて、イートインできるようにした。
「喫茶店ではないのでお茶を出すことはしませんが、飲み物が欲しくなる方がいると思い、『フレシャス』のウォーターサーバーを置くことにしました。紙コップを脇に置いて、好きに飲んでもらえたらと。ときどきお菓子をそこで食べて、帰りがけにもう一袋買っていくお客さんがいるので、ウォーターサーバーが多少、商売に貢献してくれている気がします」
◆ホームオフィスで大活躍
36歳の沢田良平さん(仮名)は、自宅を仕事場にしている。
「ボクはフリーのシステムエンジニアで、オンラインで仕事ができるため、家から出なくてもいいんです。机のまわりにはパソコンが6台あります。そのうちの3つはデイトレード用です」
沢田さんは本業の他に、株式のオンライントレードでも生計を立てている。すべて1人でやっているので、気楽なものかと思いきや、意外と束縛されることが多いとのこと。
「相場の動きに注視しなければならないことが、よくあります。そのときは3台のパソコンに、いくつもの株式情報を表示させてチェックするんですが、売り買いのタイミングを見極めるために、長くなると2~3時間もパソコンの前から動きません。飲み物や軽食を手元に置いておくことになりますが、ペットボトルをいくつも用意するのが面倒だと思うようになったんです」
ウォーターサーバーは、忙しいデイトレーダーにもお役立ち
そこで沢田さんは、「うるのん」の卓上型ウォーターサーバーを導入することに決めた。
「作業の邪魔にならず、手が届きやすい場所にウォーターサーバーを設置しました。お湯も水もすぐに出せるのは便利ですね。ボクは1人暮らしですから一度ボトルをセットしてしまえば、しばらくは交換の必要はありませんし」
以前は手元のコップやペットボトルの飲料がなくなってしまっても、相場の動きから目が離せないときは我慢を強いられてきたが、ウォーターサーバーを置いてからは、そうしたストレスから解放されたと沢田さん。
「ウォーターサーバーを使うようになってから、ものすごく大きな取引が成功したという実績は特にないんですが…(笑い)、売り買いのタイミングを逃さなくなってきたのは確かです」
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おいしくて安全なお湯や冷水を、いつでも好きなときに使えるウォーターサーバー。仕事の場に取り入れることで、コミュニケーションや作業効率のアップに繋がるケースもあるようだ。ウォーターサーバーは、アイデア次第でビジネスツールとしても活躍してくれる。