愛犬にウォーターサーバーの水をあげる? あげない? 家庭の事情
家族の普段の飲料水だけではなく、料理や赤ちゃんのミルク作りなどにも便利なウォーターサーバーだが、ペットがいる家庭ではサーバーの水を実際どういう風に利用しているのだろうか? 今回、犬を飼っているウォーターサーバー愛用者2名に話を聞いてみた。
◆愛犬の健康のためなら残されてもかまわない
兵庫県在住でアパレル会社勤務、29歳の深澤剛さん(仮名)は両親と3人暮らし。4年前から自宅に「アクアクララ」を設置している。
「ウォーターサーバーにする前は15年間、浄水器を使用してたんやけど、ご近所さんにウォーターサーバーを使っている人が多くて、母親が勧められて契約したみたい。『アクアクララ』のロゴが入った車がよく走っているのを見かけるくらい、近所には利用者が多い」
深澤さんは周りの人たちが「アクラクララ」を選ぶ理由を、実際に使用して納得できたという。
「スタッフがめちゃくちゃ親切。配達のお兄さんはいつも笑顔やし、物腰が柔らかい感じで、雰囲気がいいねん。ウチへの配達は2週間に1回。急用で家にいない時は連絡すれば『3時に置いておきます』って教えてくれて、ドアの前に置いといてくれる。電話やメールで、急なお願いにも対応してくれるから便利やね」
深澤さん宅で使用している「アクアクララ」のウォーターサーバー
では、ウォーターサーバーを導入して、実際よかったのはどのような点だろうか?
「オレはミーハーやから、“ウォーターサーバー”っていうだけでおいしく感じる(笑い)。お湯も出るから、インスタントコーヒーやカップ麺にもすぐ使えるし便利。家族で一番サーバーを使うのはオレやね。でも、最終的にお湯を捨てるようなカップ焼きそばには、さすがに使わんで(笑い)」
家族の中で深澤さん自身が一番、サーバーの水を消費しているというが、その次に消費しているのは実は2匹の愛犬だという。深澤さん宅では10歳のノーリッチテリア、12歳のケアーンテリアを飼っている。
深澤さんの愛犬。手前がノーリッチテリア、後ろがケアーンテリア
「ウチの犬は身体が弱くて、少しでも健康に過ごしてもらうために身体によさそうなウォーターサーバーのお水をあげるようになった。2匹おんねんけど、それぞれに1つずつ飲み水用の皿を用意してる。水を取り換えるタイミングは、バラバラやね。ノーリッチはけっこう飲むから、1日に2~3回は水をあげるけど、もう1匹のケアーンは、あんまり飲まないから朝に1回取り換えるだけ。あんまり飲まないくせに水道水をあげたら飲まんくて、ウォーターサーバーに前足をあてて『これくれ~』っておねだりすんねん。それがもうかわいくて(笑い)」
自分ではインスタント焼きそばにはもったいなくてウォーターサーバーのお湯を使わない深澤さんだが、愛するペットのためにはたとえ飲み残されてもサーバーの水を与えることを厭わないようだ。深澤さんは、犬の飲み残しの水は捨てずに、観葉植物に与えているという。
◆愛犬に試しにあげてみたけれど…
51歳の主婦、飯田道子さん(仮名)は「クリクラ」のウォーターサーバーの愛用者であり、4歳のトイプードルを飼っている。医療関係に勤務する夫と大学生の息子と、都内にあるマンションで3人暮らしだ。
「ウォーターサーバーを設置したのは、2011年の東日本大震災がきっかけです。震災の後にミネラルウォーターが売っていなくて、周りの知人も大変な思いをしていたんですけど、ウォーターサーバーを持っている友達が「お水を多めに頼んでいたからウチは大丈夫」と言っていたんです。今後、また水で困る状況があるかもしれないと考えたら、わが家もウォーターサーバーが必要ではないかと思いました」
震災が起こった当時、スーパーやコンビニではペットボトルのミネラルウォーターが品薄状態になり、入手困難になってしまったという話はよく耳にする。それ以外でも、災害時の“断水”や“汚染”などに備えて、ウォーターサーバーがあれば安全な水が確保できるだろう。では、飯田さんはなぜ「クリクラ」のウォーターサーバーを選んだのだろうか?
「ちょうどウォーターサーバーを頼もうと考えていた時に、家に営業の人が来たんです。タイミングがよかったので、そのまま契約しました。なので、他社とは比較してないんですが、『クリクラ』のサーバーで十分に満足しているので他社への乗り換えは考えたことはないですね。置く場所を卓上にしているのですが、『クリクラ』のサイズもちょうどよかったんです。コンパクトサイズのサーバーは一人暮らしのイメージがありましたが、家族3人でも卓上サイズでちょうどいいです。ボトル交換は1週間に1度の頻度くらいです」
「クリクラ」のウォーターサーバーは、L型とS型の2種類あり、どちらも必要なスペースはA4サイズ用紙1枚分というコンパクトサイズ。
「クリクラ」には省エネタイプのサーバーも(公式HPより)
ちなみに、電気代がお得になる「クリクラ省エネサーバー」もあることを飯田さんに伝えると…。
「え、省エネサーバーがあるなんて知らなかった! 電気代が違うの? 調べて変えようと思います!」
「クリクラ省エネサーバー」は従来の「クリクラサーバー」に比べ電気代を最大58%も削減しているという。しかし「クリクラ省エネサーバー」は初回金が7,700円かかり、10か月以上使用する人には、お得になるようだ。飯田さんの場合、既に従来の「クリクラ」のサーバーを使用しているので初回金は2,200円になり、2か月以上使用すれば、お得になるという。
飯田さんに、実際にウォーターサーバーを導入してよかった点を聞いた。
「スーパーから自宅までペットボトルを運んでいた時と比べたら、すごく楽ですよ。お湯を沸かすという行為もなくなって一手間がなくなりました。電気ポットのお湯よりも温度は低いらしいですけど、ウチでは問題なく使用しています。あと、湯沸かしポット、やかんなどが必要なくなったので、収納にスペースができました。冷蔵庫の中もペットボトルがなくなったのでスッキリです。麦茶など他の飲料もなくなりましたね。息子はジュースよりもウォーターサーバーのお水を飲んでいるので母親としては健康的で嬉しいです」
ウォーターサーバーを導入して家族も満足だという飯田さんだが、愛犬にもウォーターサーバーの水を与えているのだろうか?
「犬には飲ませていません。水道水を飲ませています。一度、散歩から帰ってきた時に、リビングのテーブルの上に置きっぱなしにしたウォーターサーバーのお水を飲むから『冷たいのがいいのかな?』と思ってワンちゃん専用のお皿に改めてウォーターサーバーのお水を入れてあげたら、それは飲まなかったの。だから、それ以来水道水でいいか…と思っているんです」
よかれと思い、ウォーターサーバーの水を与えても飲まない犬もいるようだ。
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今回、紹介した家庭は2軒とも、ペットのためにウォーターサーバーを導入したわけではなかったが、どちらも一度は犬にサーバーの水を与えてみている。人間が飲んでもおいしい、安全・安心なウォーターサーバーの水は、ペットが喜ぶようであればぜひ共有したいものだ。ただし、国内のウォーターサーバーは軟水のケースが多いが、ペットの種類によっては硬水が健康によくないこともあるので注意が必要だ。