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ベテランクライマーでもあわや…!? 覚えておきたい山と飲料水の基本ルール

ベテランクライマーでもあわや…!? 覚えておきたい山と飲料水の基本ルール

 体を動かすレジャーと水分補給は切っても切れない関係にある。中でも登山は自分で水を携帯しなければならない分、ハードでシビアなレジャーだ。では、山に登るときは飲み水をどれだけ、どのように持って行くのがいいのだろうか? 実際に日頃から本格的登山を楽しんでいる人の体験談も交え、登山と水について考えてみることにしよう。

コスモウォーター

◆2リットル程度が目安?

 公益財団法人日本生産性本部が発行している『レジャー白書』によると、国内の登山人口は約650万人。山を目指す人は年々減少傾向というが、世界文化遺産に登録された富士山や、世界自然遺産である屋久島などは根強い人気を誇る。

 ザイルやピッケルを使うような本格的なクライミングでなくても、水や食料は必携だ。そこで、休日のたびに登山を楽しんでいるクライマーに、体験例を交えながら実践的な水の携帯について聞いてみた。

 話をしてくれたのは登山歴9年目という45歳の会社員、山村健一さん(仮名)。これまでの登山回数は100以上。高尾山を始め雲ノ平、甲斐駒ヶ岳、木曽駒ヶ岳、月山、鳥海山、丹沢山、赤岳…などなど、人気の山はほとんど踏破ずみというキャリアである。

「つい先日も、南アルプスの北岳に登って来たところです。山にはハイキング感覚で行ける低山もあれば、一日がかりかそれ以上かかる高山もあります。でも、私の場合は軽登山でも、ややハードな登山でも持って行く水の量は変わりません。春~秋の登山では、500ミリリットル入りのペットボトル3~4本を基本的な量として考えています。水と麦茶を半々にすることが多いですね。山小屋に一泊する程度ならこの量で対応できますが、何泊かするときは目的地に水場があるか確認し、なければもう少し持って行きます」(山村さん、以下「」内は同)

 暑い日だと、水の量をやや多くすることもあるという。また、テント泊をする計画がある場合は、飲み水とは別に調理用の水を必要なだけ持って行くと、山村さん。ちなみに、水の携行にはペットボトルがいいとのことだ。

ペットボトルは山歩きに意外と便利!?

ペットボトルは山歩きに意外と便利!?

「軽くて丈夫で扱いやすいからです。また、簡単につぶせるので、飲み終わった後の処理もラクです。お気に入りは『南アルプスの天然水』ですね」

「厳冬期の冬山では『山専ボトル』にお湯を入れて持って行きます。これは軽量で保温性が高く、登山者に人気の水筒です。冬山で飲むただのお湯はとてもおいしいもので、どんな高級茶でもかなわないでしょう」

 このボトルは「サーモス」社の製品で、チタン合金を使ったものまであり、タフで軽量なため、通販サイトでも高い評価を得ている。

参照:レジャー白書|公益財団法人日本生産性本部

◆水の量を見誤って大変なことに…

 万全の態勢で山に挑む山村さんだが、飲料水で失敗してしまったことが何度かあるという。

「北アルプスへ行ったときのことです。夏の暑い日だったのに1.5リットルしか水を持って行かなかったんです。山頂に着く前にすべて飲み干してしまい、脱水症状を起こして死ぬかと思いました。たまたま山頂近くに雪解けでできた川があり、九死に一生を得ました。また、テント泊をしたときには、最終日前夜に調理用、飲料用の水、その他すべての水がなくなってしまったことがありました。翌日の下山まで8時間以上歩かなければならないので、山小屋から水を買ったんですよ。その水が雨水を溜めた水らしくひどい生臭さで、とても飲めたものではなかったんですが、水分を摂らないと命にかかわりますから我慢して飲みました」

 山歩きに慣れた人でも計算ミスをすることがある。普段はライトな登山を楽しんでいる層が高山を目指す場合は、水をやや多めに持って行ってもいいのかもしれない。山小屋の水は、山村さんの体験のように雨水を溜めて供給することもあるようで、飲むときには注意したほうがよさそうだ。また、アウトドア用品では水を浄化できるストロータイプの浄水器などもあるから、それを携帯するのもいいかもしれない。

山に水場が必ずあるとは限らない

山に水場が必ずあるとは限らない

ケガをしたとき傷口の洗浄にも使うので、水の準備は本当に大切だと痛感しています。生死をさまよいそうになったときに飲んだ、北アルプスの雪解け水の味は忘れられません」

 ウォーターサーバーでも「フレシャス富士」「富士桜命水」など富士山系の水や、「アルピナウォーター」といった南北アルプス系の水がある。水のおいしさに魅了され、その水源を訪ねるために山を目指すということもあるかもしれない。そんな場合でも、まず持って行く水のことを考えよう。また、事前に行き先に飲料水を確保できるスポットがあるかどうかを確認しておくことも重要だ。

 いわゆる本格的な登山でなくても、ハイキングや紅葉狩り、キノコ狩りなど、山の中を歩き回るレジャーが本格化するシーズンがやってくる。目的地が思いのほか遠かったり、気温が高かったり、道に迷ってしまったりということもあるだろう。出かける際には、リュックサックに1.5リットル程度のペットボトルを入れておけば安心だ。

 せっかくのレジャー、事故がないように、おいしい空気とおいしい水を大自然の中で楽しみたいものである。

   
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