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ミネラルウォーターが高血圧の改善に有効!? 米大学での研究結果が発表!

ミネラルウォーターが高血圧の改善に有効!? 米大学での研究結果が発表!  

 中高年になると、血圧の上昇に悩まされる人が増えてくる。この高血圧は多くの病気に関係することが知られているため、患者は治療薬を服用したり食事改善に努めたりして、血圧を基準値以内まで下げようという努力を行うことになる。そんな中、アメリカで「水を飲むことが血圧の低下に貢献する」という研究結果が発表された。果たしてそれはどういうことなのだろうか?

コスモウォーター

◆海水が健康のもと?

 まず、高血圧とはどういう状態なのかおさらいしておこう。「日本高血圧学会」では、その定義を発表している。それによると、特に病気をしていない成人の場合、収縮期血圧(いわゆる「上の血圧」)130ミリ以上、拡張期血圧(いわゆる「下の血圧」)80ミリ以上になると高血圧。どちらか一方の数値が超えている場合も同じだ。この状態を放置していると、脳卒中、心臓病、腎臓病といった危険な病気を引き起こす確立が上昇する。

 血圧がちょっと高い程度では自覚症状が現れないため、「サイレントキラー(静かな殺人者)」という、恐ろしい別称もつけられている。高血圧は食事が偏っていたり不規則だったり塩分が過多だったりする人や、運動不足、過度な飲酒、睡眠不足などが常態化していることが引き金となるので、生活習慣の改善を指導する医師は多い。

 こんな風に実にやっかいな高血圧だが、このたびアメリカの大学における研究で、「飲料水」が改善の糸口になるのではないかという結果が出たという。研究を行ったのは、エモリー大学のアブ・モハド・ナセル研究員らのグループ。このレポートは、2019年5月、「アメリカ心臓協会ニュース」などで報じられた。

 ナセル研究員らはバングラデシュで沿岸地域住民の一部が、海水の混じった水を日常的に飲んでいることから、真水を飲んでいる人たちとの健康状態を調査・比較した。同国沿岸では、地下水や川に海水が混入することが多い。踏査の結果、真水を飲んでいる人よりも海水がわずかに混ざった水を飲んでいる地域の人のほうが、血圧が低くなる傾向が見られたという。

バングラデシュの海沿いの地域の水は海水混じり?

バングラデシュの海沿いの地域の水は海水混じり?

 海水といえば「しょっぱい水」。高血圧学会が指摘するまでもなく、塩分過多は正常な血圧の大敵であることが知られている。そんな水を飲んだら、むしろ健康に悪影響を及ぼしそうなものだが、ナセル研究員は、この現象について分析している。

 それによると血圧を下げた要因は、カルシウムとマグネシウムではないかという。海水混じりの水を飲んでいた人たちからは、この2つがより多く検出されたからだ。ミネラルの一種であるカルシウムとマグネシウムは血圧の調整に関係することが、過去の多くの研究で判明している。海水には塩分(ナトリウム)以外に、これらの成分が含まれている。精製された真水よりも、ミネラル分が豊富だったということだ。

 アメリカでは、成人の約半数が高血圧に悩んでいるという。ミネラル分は水から摂るほうが効率よく吸収されるため、飲料水によって血圧の低下が見込めるなら、広範囲で多くの人の高血圧の改善が行えるのではないかとナセル研究員は期待しているとのこと。ただ、これはあくまで「可能性が示された」という段階なので、今後は臨床試験のような精密な調査を行う必要があるようだ。また、人種や生活環境別の研究も必要となるだろう。

参照:日本高血圧学会

◆ミネラルバランスに優れたおいしい水を探そう

 カルシウムやマグネシウムは、血圧以外にも人間の体内で役に立っているミネラルだ。海水が混ざっている水でなくとも、これらの成分は含まれている。どの程度含まれているかは、水の「硬度」を見ればだいたいの目安になる。硬度とは水1リットルにどれだけミネラルが含まれているかで決められ、マグネシウムとカルシウムの量が測定の軸となる。WHO(世界保健機関)では、120ミリグラム以上を「硬水」、それより少ないと「軟水」と規定している。欧米では硬水と軟水の分岐点を100ミリグラムとしている国もあるが、いずれにしろ数値が大きいと、含まれるミネラル分の度合いが高くなると考えていい。

 日本国内でわき出る水は、ほとんどが軟水だ。日本の場合、水道水はほぼ山間部あるいは内陸部の地表水(川や池の水)。海水混じりの場所から水をくみ上げるというケースはほとんどない。しかし、自然界のどんな水にもミネラルは含まれている。

 ウォーターサーバーで使われている天然水をいくつか見てみよう。

コスモウォーター」の静岡採水地の水は53ミリグラム、「フレシャス」の「フレシャス富士」は21ミリグラム、「アクアセレクト」の三重県の宮川の水は30ミリグラムだ。いずれも硬度の基準からすると軟水となる。マグネシウムもカルシウムも、多少の渋みや苦みがある成分のため、含有量が多いと水が独特の味になる。日本人は慣れ親しんできた水であるせいか、一般的に軟水のほうが味がまろやかで飲みやすいという評価が多い。そこで各メーカーは、おいしさとミネラル量のバランスが取れた水を選んで供給している。

安全でおいしい水を毎日適量飲むのが健康の秘訣

安全でおいしい水を毎日適量飲むのが健康の秘訣

 厚生労働省によると、成人の体から1日のうちに排出される水分は約2.5リットル。食事からは、約1リットルの水が摂取されているという。また、体内で作られる水分が0.3リットルあるので、出た分を補うには、水やお茶などを1.2リットル飲めばいいということになる。しかし、気温の高いときや作業・運動などで汗をかいた場合は、もう少し多くの水分の補給が必要となる。

 日々の健康のために欠かすことのできない水。より安全でおいしい水を選ぶことも、賢い選択肢の一つといえるだろう。

   
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