緊急事態宣言の今、宅配水の場合も接触リスクを避ける方法について調べてみた!
この春先から世界的に猛威をふるっている新型コロナウイルス。症状によっては重い肺炎を引き起こし、現在は確実に有効な治療薬もないことから、できるだけ感染リスクを減らすことが重要だ。しかし人間は普通に生活していると、どうしても誰かと接触する機会は出てくる。宅配の受け取りもその一つだろう。そこで今回は、ウォーターサーバーの水ボトルの配送において、できるだけ接触リスクを減らすための方法があるのかについて探ってみた。
◆宅配システムにも変化が
新型コロナウイルスは感染力が強い。政府や各自治体が避けるように指導しているのが、密閉、密集、密接の「3密」。狭く閉め切った場所で、人が多いと感染しやすくなるからだ。それ以外にも、咳やくしゃみで飛び散った飛沫が空中を霧のように舞う「エアロゾル」感染も懸念されている。屋外で1対1で会話するときも、決して安全ではないのだ。そこで「2メートル離れる」といった、人との距離を取るリスク回避法も提案されている。
しかし日常生活では、どうしても他人と対峙しなければならない局面は少なくない。その一つが宅配システムだろう。「ドアを開け、荷物を受け取り、伝票にサインをする」という手順が一般的だ。その際、どうしても配達員の人と対面することになる。
これについて宅配便各社では、対面手渡し以外の方法を、新型コロナ感染が治まるまで採用することにしている。例えばヤマト運輸では、会員向けサービスのオープン型宅配便ロッカーでの受け取りを推奨したり、自宅で受け取る場合に玄関前でも門の脇でも指定した場所に置いてもらうことができるようにした。これなら直接接触することはまずない。佐川急便は、ここ最近、受け取りサインをスマートフォンの画面に指で記入する方式だったが、指で触れることを避けるため紙の伝票へのサインや押印に切り替えている。
また最近では「置き配」という方法も、一般的になってきた。留守でも玄関先に荷物を置いていってもらったり、マンションのような集合住宅では、エントランスに業者と住民だけが開けられるロッカーを設置しているところもある。
ウォーターサーバーの宅配水も、メーカーによってそうしたサービスを行っているところがある。いくつか例を見てみよう。
直接受け渡しするのが一般的だったが…
◆「置き配」対応の専用ボックスも
ウォーターサーバーの宅配水ボトルには、空のボトルを回収して再利用する「リターナブル方式」と、中の水を使い切ったらゴミとして捨てられる「ワンウェイ方式」の2種類がある。ワンウェイ方式ならばユーザー宅に届けるだけでいいが、リターナブル方式では空ボトルを回収する必要がある。
リターナブル方式を採用している「アクアクララ」では、「留守置きサービス」として、ユーザーが指定した場所に空のボトルを置いておくと、回収と新しい水のお届けを同時に行ってくれる。空ボトルと新規のボトルを交換してくれると考えたらいい。ただしオートロック付きのマンションの場合は、マンションが管理する宅配ボックスに届けることになる。
「うるのん」では、ボトルを入れる専用のボックスを別売りで提供している。「ウォーターボトル宅配ボックス」という、ふたの付いた四角い箱状のものだ。ふたが付いているので庭や玄関先に置いておいても雨やホコリをかぶることはない。注文時に、配送されたボトルをこの中に入れてもらうようオーダーしておけばいい。ボックス自体は頑丈だが、思いのほか軽量で扱いやすい。防水性もあるプラスチックダンボールという素材を使っているからだそうだ。
同様に宅配された水のボトルを入れるボックスを用意しているのは、「コスモウォーター」。ボトル2本がちょうど納まる大きさのボックスで、届けてもらう際にこれに入れてもらえばいい。盗難防止用に、2メートルの金属ワイヤーが付属しており、門柱などに固定しておける。また、ボックスを使わないときは折りたたんでおけるので、邪魔にはならない。このボックスは「コスモウォーター」の会員用オンラインストアで購入できる。
オートロックの場合はマンションの規約を確認しておこう
現状、以上のような便利なシステムを各社は用意している。ただしマンションのような集合住宅では、宅配ボックスの大きさによってはボトルが入らなかったり、交換用の空ボトルを入れておけるかどうかなど、規約の問題もあるだろう。利用するときは管理者に確認が必要だ。また、廊下やロビーといった共用部に物を置いていい物件と許可していない物件があるので、これについてもユーザー側で確認しておきたい。
留守がちだったり、配送時間に自宅にいられないユーザーの利便性のために開発されたこうしたサービスだが、他人との接触をなるべく避けたい今のような緊急時にも役に立つといえるのではないだろうか。ウォーターサーバーユーザーならば、自分が利用しているメーカーの配送サービスはどうなっているか、調べてみることをおすすめする。