ウォーターサーバーを徹底比較!

「ワンウェイ方式」か「リターナブル方式」か…? ウチの場合はこっちが正解!

「ワンウェイ方式」か「リターナブル方式」か…? ウチの場合はこっちが正解!

 ウォーターサーバーは、水の入ったボトルをサーバー本体に装着し、空になったら外し次のボトルに取り換えるというサイクルで使う。このときに空になったボトルをどうするか? 実はメーカーによって、そのまま捨ててかまわないものと、回収してくれる方式がある。今回は首都圏に住むウォーターサーバーユーザーに、日常のボトル処理について聞いてみた。

コスモウォーター

◆どちらの方式が正解?

 ウォーターサーバーに使用する水のボトルの分類の一つに、「使用後の処理方法」がある。「ワンウェイ方式」と「リターナブル方式」の2種類がそれだ。

 ワンウェイ方式とは、水が空になった使用済みボトルをゴミとして家庭で廃棄できるもの。文字通り「一方通行」というわけだ。利点は使ったら捨てられるので、空ボトルを保存しておく必要がないことや、ボトルの素材が柔らかくできていてつぶしやすいことなど。

 一方、リターナブル方式は、使用済みのボトルを新しいボトルの配送時などに回収してくれる。回収されたボトルは破損などがない限り、洗浄されて再利用される。利点はボトル自体が頑丈であることや、廃棄物が出ないためエコな点。

 それぞれに良い面があるためウォーターサーバーを選ぶとき、このボトル処理方法を考慮する人もいる。では実際に使っている人たちに、それを選んだ理由や使い勝手について聞いてみよう。

◆ワンウェイ方式を選んだ理由

 37歳の鈴木陽子さん(仮名)は、ウォーターサーバーを使い始めて3年になる。最初に選ぶときの基準として、ワンウェイ方式であることも重視ポイントだったという。

「水がいいことは当然ですが、その他の条件として、サーバーが使いやすいこととワンウェイ方式のボトルであることは必須でした。なぜなら、家が手狭で使い終えたらどんどんつぶして捨てられるほうが助かるからです。それで、配送地域とか料金なども併せて考えた結果、『うるのん』に決めました」

「うるのん」のボトルは一見ガッチリとして見えるが、縦方向に圧力をかけるとスンナリつぶれる。素材はペットボトルと同じPET樹脂なので、捨てるときの取り扱いはペットボトルに準じることが可能だ。

「ウチのマンションの場合、ペットボトルと同じ素材なら一緒に捨ててかまわないという点もありがたかったですね」

    ワンウェイ方式の素材はペットボトルのようにつぶしやすいものが多い

ワンウェイ方式の素材はペットボトルのようにつぶしやすいものが多い

 55歳の水野早紀子さん(仮名)は、ウォーターサーバーを家庭に導入する前に、実際に触れてみる機会があったという。

「私が体験したのは『コスモウォーター』でした。水のボトルをサーバーの上に載せるのではなく、本体の下部に収納するのが楽だなというのが第一印象でしたね。それと、空になったボトルをつぶしてもみたんですが、思ったほど力を入れずに『クシャッ』とつぶせたので、これなら私にも扱いやすいと感じました

 水野さんは水の質やおいしさは、どこのメーカーでもよく研究しているだろうと考え、日常の使用感に重点を置いたとのこと。その中で、ワンウェイ方式のボトルが自分の家に合っていると感じたそうだ。

「わが家の場合、ワンウェイ方式が向いているのは、実はもう一つ理由があります。主人がせっかちで、不要なものをどんどん捨ててしまうタイプだからです。空ボトルをとっておくシステムだと、文句を言われそうな気がします(笑い)」

   

◆リターナブル方式を選んだ理由

 黒岩美和さん(仮名)は、リターナブル方式の「クリクラ」を使っている。

「ウチは郊外にあるのですが、ゴミを出すのにちょっと面倒なルールがあるんです。そこで、極力ゴミを出さないために、リターナブル方式にしようと決めていました

 黒岩さん宅の近所では収集日や集積所の問題で、ゴミ捨てには気をつかう必要があるとのこと。ボトルを回収してもらえれば、空ボトルの処理の心配はなくなる。

「日常的にゴミ問題に直面しているので、いつの間にかリユースなどのエコに対する意識が芽生えました。それと、わが家の周辺は人家が少なくさびしいので、空ボトル回収で業者さんが来てくれるのは防犯にもつながるかなと思っています

    ゴミ捨てのルールが厳しい場合は回収してもらったほうが楽チン

ゴミ捨てのルールが厳しい場合は回収してもらったほうが楽チン

 40歳の東山多佳子さん(仮名)は4年前、ウォーターサーバーをどれにするか決めるときに、最初はワンウェイ方式がいいと考えていたという。

「わが家は機械加工の会社を営んでいます。作業場と自宅が隣接しているので、チリやホコリで喉が痛くなることもあって、ウォーターサーバーを使うことにしました。実は工場で出るゴミが問題だったんです」

 金属を削ったり切ったりすると、小さいが鋭い断面を持ったクズが出る。これが家の中に入り込んでいることが時々あると東山さん。

「掃除はこまめにしているんですが、除去しきれないことがあります。その昔、液体を入れた袋が金属の削りクズで穴が開いてしまったことがありました。ウォーターサーバーを設置する前に知人に相談したところ、リターナブル方式のボトルのほうが頑丈に作られていることが多いとアドバイスされたんです

 東山さんはいくつかのウォーターサーバーについて調べ、最終的に「アクアクララ」に決めた。

手にしてみると確かにしっかり作られていて、ボトルには厚みがありました。これなら、ちょっとしたことで傷がつくようなことはないと感じましたね。実際にこれまで使ってきて、ボトルの問題はまったくありません。つぶしやすいボトルも、それなりに丈夫にできていると思いますが、私は家の事情を考えて保険をかけたんです」

   

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 水の味やサーバー本体のデザインなどは、個人の「好み」によるところが大きいが、ボトルの処理に関しては家庭環境やライフスタイルが大きく影響するようだ。

     
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