ウチのウォーターサーバー、この機能に惹かれて選びました!
ウォーターサーバーを選ぶときの基準は、どこにあるのだろうか? 多くの人に聞き取りを行っていると、水質、使い勝手、料金、サイズ、デザイン…など人によって重視するポイントが違うようだ。今回はその選ぶ基準の中で、ウォーターサーバーの特長的な機能に重きを置いたという東京都内のユーザーに、実際に選んでどう感じているかをリサーチしてみた。
◆チャイルドロック機能を重視
30歳の大場映美さん(仮名)は昨年からウォーターサーバーを使い始めた。
「理由は今年4歳になる息子のためです。生まれる以前から、いい水をわが家でも使っていればよかったんですが、ウォーターサーバーは昨年初めて知ったんです。カタログや各メーカーのサイトを見て検討した結果、『サントリー南アルプスの天然水サーバー』に決めました」
大場さんがこのサーバーを選んだ理由は、子どもが不用意に使うことで起こる事故を防止する、チャイルドロック機能が充実していると感じたからだという。
「息子は当時3歳でしたが、いろいろなことに興味津々なうえ、変に知恵が回るところがあって、ちょっと心配なところがありました。私や夫の見よう見まねで電子レンジを開けてみたり、掃除機のボタンを押してみたり、パソコンをいじってみたり…。ウォーターサーバーもきっと面白がっていじりそうだなと思ったんです」
各社のウォーターサーバーの説明を読むと、どの会社もチャイルドロック機能を用意していることがわかったと大場さん。ただ、できる限り息子さんが操作できないタイプにしたかった。
ウォーターサーバーのチャイルドロック機能には、お湯の蛇口に取り付けて機械的に出せなくするものや、ボタン操作による電子的なロックなどがある。大場さんは、それまでの息子さんの行動から、かなり厳重にガードできるもののほうがいいだろうと考えた。
何にでも興味を持つ子どもにはチャイルドロック機能は必須
「調べてみると、サントリーのサーバーは、お湯も冷水もその都度ロックを解除して使うようになっているばかりか、上部の水ボトルが入っている扉の内側に、すべてのボタン操作をロックできるスイッチがあることを知りました。ここまで徹底すれば大丈夫かなと思ったんです」
この機能は「全操作ロック」というもので、サントリーが子どもの誤操作を少しでも減らしたいと、独自に設けたものだ。
「全操作ロックをしておけば、私が留守にしているときでも安心です。息子は、自分では冷水もお湯も出せないことを理解したせいか、『ウォーターサーバーは大人が使うもの』と、認識しているようです(笑い)」
◆炭酸水機能を重視
32歳の西野杏子さん(仮名)は、2年前からウォーターサーバーを使っていたが、半年ほど前に別のメーカーのものに変更したという。
「実家が山形で、いい水の出るところだったので、水にはこだわりがあったんです。東京に来てからはペットボトル入りのミネラルウォーターを買っていましたが、思い切ってウォーターサーバーを使うことにしました。確かに水道水よりもおいしく、カルキ臭や金属的なニオイもなかったので快適でしたが、乗り替えたのは使いたい機能があったからです」
西野さんが乗り替えたのは「キララ」。理由は、炭酸水を作ることができるからだという。
「友人と話をしていて、炭酸水が作れる『キララ』のことを知りました。ウォーターサーバーのお湯も冷水も便利に使ってきましたが、そこに炭酸水が加わればもっと楽しみが広がる気がしたんです。それで2年間使ってきたウォーターサーバーを解約して乗り替えたわけです」
西野さんは炭酸水をそのまま飲むのではなく、主にジュースとブレンドして楽しんでいるという。
「山形は果物王国と言われていて、実家や故郷の友人がフルーツ100%ジュースを、ときどき送ってくるんです。飲みきれないこともあったんですが、炭酸で割って変化をつけるとより楽しめるようになりました。リンゴジュースの炭酸割りなんか特にオススメですよ!」
炭酸水があれば家での飲み物にもバリエーションが
◆構造的な部分を重視
54歳の北沢奈保子さん(仮名)は、ウォーターサーバーを使い始めて3か月。以前から興味はあったという。
「ウォーターサーバーは勤め先に置いてあったり、病院のロビーにあったりするので見慣れてはいました。でも、水のボトルを上に載せるのは大変だろうなと、いつも感じていました」
ウォーターサーバーに興味はあったものの、自分の家にに置くことを見送っていたのはそのせいだ。
「ところがネットの広告で、本体の下側にボトルを入れるサーバーがあることを知ったんです。これならいいなと思い、『コスモウォーター』の『smartプラス』サーバーを使ってみることにしました」
北沢さんは、本体の機能というよりも、構造的な部分にウエイトを置いて選んだケースといえる。
* * *
ウォーターサーバーは少し前まで、お湯や水を出すだけのシンプルな機器だった。しかし最近ではユーザーの多様化に則し、安全性や利便性の点での向上がめざましい。自分や家庭の状況によりフィットする一台を見つけてみてはいかがだろうか。