家電量販店でリサーチ! 注目の炭酸水生成器オススメトップ3
ウォーターサーバーで使われている水は、天然水でもRO水(高機能のろ過装置で不純物を除去した水)でも、そのまま飲んで、とてもおいしいと多くのユーザーが語っている。では、その水を利用して、炭酸水を家庭で簡単に作ることができるのをご存知だろうか? 今回は家電量販店の店頭で、現在話題となっている炭酸水生成器について聞いてみた。
◆ボタン一つでお好みの炭酸水が
その昔は炭酸水の生成器というと業務用ばかりで、一般の人が手にする機会は少なかった。しかし数年前から炭酸水が美容や健康面で注目されるようになり、家庭用の機器がリーズナブルな価格で出回るようになってきた。家庭用は一度に大量に生成する必要がないため、コンパクトにまとまっているのも特長だ。
東京都内の繁華街に店を構える家電量販店の売り場担当者・Aさんに注目のマシンについてうかがった。
「冷蔵庫や電子レンジなどの必需品とは違うので、恒常的に売れ続けるというタイプのものではないのですが、テレビや雑誌で炭酸水の特集が組まれた後などには急に売れることがありますね。ただ、炭酸水生成器は商品知識を持っているお客さんは少ないため、いろいろと質問を受けます」(Aさん、以下「」内は同)
炭酸水は美容や健康を気にする人からの注目度が高い
質問の内容は価格帯からメカニズムまで多岐にわたるそうで、水や食にこだわりのある研究熱心な人も多いとのこと。それでは、Aさんがオススメする機種とは?
「まず『ソーダストリーム』の『ソースパワー・スターターキット』ですね。この会社はイスラエルに本社があり、20世紀初頭から家庭用炭酸ソーダ生成器を作ってきた老舗です。長年、世界中で使われてきた信頼性が強みですね。私がオススメする機器はその中でも代表的な機種で、なんといっても全自動である点が魅力です。使い方はボタンを押すだけなので、初心者や機械に強くない方でもすぐに炭酸水を楽しむことができます」
便利な機能もある。強、中、弱と炭酸の度合いを選ぶことができるのだ。刺激の強いのが飲みたいときは強、微炭酸で味わいたいときは弱といった好みに合わせたソーダを作れる。ボトルセットから炭酸水ができるまでの時間は10秒もかからない。
「カラーはホワイトとブラックの2種があるので、インテリアに合わせたコーディネートができますし、ガスを注入しているときに光るLEDライトがオシャレです」
炭酸水を飲むだけでなく、使う楽しさもある一台のようだ。デザイン性にこだわる人からの人気も高いとのこと。
「ソーダストリーム ソース パワー スターターキット (ホワイト)」(参考価格32000円前後)
◆ジュースをソーダ入りにできる機種も
「ややリーズナブルに炭酸を楽しみたいという方もいます。そのときは『グリーンハウス』の『ツイスパソーダ』を紹介しています。こちらは電気を使わず、炭酸カートリッジを使って炭酸ガスを充てんする方式です。ボトルにカートリッジを装着するので、一手間多くかかりますが、オレンジジュースなどさまざまな飲み物をダイレクトにソーダ水化できる点は長所です」
炭酸ガスはけっこう高い圧力を持つが、カートリッジの装着はマニュアル通りに行えば難しくはない。聞けば、ボトルとノズルの間から、うまく圧力を逃がす設計になっているという。
「オリジナルのソーダ水を作るだけでなく、飲み残しの気の抜けたコーラなどを復活させることもできるんですよ。また、ボトルに液体が満タンになっていなくても炭酸にすることが可能です」
価格がリーズナブルであることや炭酸水を少ない量から作ることができるため、若い人や単身者の購買層が多いとAさんは言う。
「ツイスパソーダ」(参考価格7000円前後)
「ステンレスサイホン」(参考価格1万3000円前後)
◆スタイリッシュな生成器も
「ちょっと目を引くスタイルの生成器もあります。『日本炭酸瓦斯』の『ステンレスサイホン』です。一見すると業務用のような武骨な印象ですが、家庭で簡単に扱える機種です。この金属質なルックスにそそられる方がいますね。特に男性のお客さんが多いです」
確かに見れば見るほど専門的な工具のようだが、バーのカウンターの向こう側で見かけるような大人のオシャレさも感じる。これもガスを注入するタイプだが、計量カップを使って水を入れガス注入後にシェイク、レバーを押すとノズルから炭酸水が出てくるなど一連の作業がプロっぽい。
「そうした手順にカッコ良さを感じるお客さんがいらっしゃいますね。道具としての『使う喜び』みたいなものでしょうか。もちろん機能的には十分で、ステンレス製で洗いやすく、タフな点もオススメポイントです」
飾り気のないデザインは、どんなキッチンにも似合いそうだ。
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炭酸水生成器は、ここ数年で種類も増えて売り場の一角を占めるまでに成長してきているという。デザインや価格、機能など、ライフスタイルや使用頻度、目的などによって選べるだけの選択肢の幅もある。ペットボトルの炭酸水などは、飲み残してしまうとガスが抜けて無駄になってしまうことがあるが、自分で好きな分量を作ればその心配はない。家にあるウォーターサーバーのお気に入りの水を使って、炭酸水を楽しんでみるのもいいかもしれない。