熱中症対策に最適 軟水ミネラルウォーターで麦茶がさらに美味しくなる
ここ数年、その手軽さやヘルシーさん、意外な効能が見直され人気の「麦茶」。日増しに暑くなるこの季節、水分補給のために家庭で麦茶を作って頻繁に飲んでいるという人も少なくないだろう。特に、麦茶には、カリウムやリン、ナトリウム、マンガンなどといった、人間の体内では作ることのできないミネラルも含まれており、熱中症対策にも効果的だ。
麦茶といえば、家庭で作ってポットなどに入れて冷蔵庫に保存するのが常だが、作る際に悩むのがどんな水を使うかということだ。水道水を使ってもいいのだが、イマイチ美味しくない…という人もいるはず。
日本の水道水は基本的に塩素で消毒されており、少なからず「カルキ臭」がする。近頃は水処理の技術も高まり、以前に比べてそこまで強いカルキ臭はしないが、やはり「美味しくない」と感じる人は多いだろう。
そこで、考えつくのが、ミネラルウォーターで麦茶を作るという方法だ。ミネラルウォーターであれば、カルキ臭がしない美味しい麦茶を作ることができる。
麦茶には軟水のミネラルウォーターを
ミネラルウォーターで麦茶を作る場合は、硬水ではなく軟水を選んだほうがいい。これはお茶全般にいえることだが、硬水には多くのミネラルが含まれており、そのミネラルが茶の成分と結合することで、抽出されにくくなるのだ。
そして、ミネラルウォーターを使う際に注意が必要なのが、水道水に比べてあまり日持ちしないということ。水道水は塩素による持続的な消毒効果があり、冷蔵庫で保存していれば数日程度で雑菌が繁殖することはない。しかし、ミネラルウォーターの場合は、塩素消毒がなされていないので、いったん菌が混入してしまうと、仮に冷蔵庫に入れていたとしても繁殖してしまうおそれがある。そのため、作ってからできるだけ早く飲む必要があるのだ。
煮出して作っても注意が必要!
ミネラルウォーターで作った麦茶がどれくらい持つかというと、環境によって異なるので一概に言い切ることはできないが、一般的には2日くらいが美味しく飲める期間だといわれている。冷蔵庫に保管していたとしても、それ以上時間が経った場合は、新しく作りなおしたほうがいいだろう。
ちなみに、麦茶を“煮出し”で作った場合も注意が必要だ。水を沸かすことで殺菌しているため、長持ちしそうなイメージがあるかもしれないが、麦茶を作った後に混入した菌に関してはどうしようもない。水道水を使っていても、沸かすことで塩素が飛んでしまうため、逆に消毒効果は薄れてしまう。煮出しで作った麦茶こそ、早めに飲んだほうがいいとも考えられるのだ。
さらに、継続的に麦茶を作っていると、入れ替えるたびにポットを洗うのが面倒くさくなってしまうこともあるだろう。「どうせ同じ麦茶を入れるのだから…」とそのまま注ぎ足してしまうこともあるかもしれないが、これは絶対にやめるべき。特に麦のでんぷんが沈殿していると、雑菌が繁殖しやすくなり、味を損なうだけでなく、お腹を壊してしまうことにも繋がるのだ。
夏の水分補給にもってこいの麦茶。保存する期間と衛生面に気をつけて、美味しくて安全な麦茶を楽しんで!