ウォーターサーバーを徹底比較!

ウォーターサーバーの水に使われる名水が、あのコスメの原料にもなっていた件を調べてみた!

ウォーターサーバーの水に使われる名水が、あのコスメの原料にもなっていた件を調べてみた!

 水は飲むだけでなく、さまざまなことに用いられている。風呂や洗濯、掃除など身のまわりの日常生活での作業だけでなく、工業や農業の分野でも広く活用されている。水を原料とした製品も数多くあり、飲料以外では化粧品もその一つだ。人の肌につけるものであるから、良質の水であることは絶対条件で、実際、化粧品メーカー各社は研究を重ねている。そこで今回は、水にこだわった化粧品類について調べてみた。

コスモウォーター

◆富士山の水はコスメの原料としても人気

 基礎化粧品として「水」を強く打ち出した草分け的存在はエフティ資生堂の「肌水」だろう。ネーミングからして非常にわかりやすい。これは100%天然水を使用し、ハーブエッセンスを配合した化粧水だ。使われている水は、富士山麓から採取されたもの。シリーズとして、メントールやライムの爽やかな香りを加えた「メンズ肌水」、うるおい成分のキシリトールを配合した「クリーム肌水」があり、いずれも富士山麓の水を使用している。

 富士山周辺の水は、ウォーターサーバーの水としても人気がある。「プレミアムウォーター」、「フレシャス」、「うるのん」、「富士桜命水」、「富士天空水」など多くのメーカーが使用している。それだけで、いかに良質な水であるか想像がつこうというもの。

 実際に富士山麓の水は、環境省の「昭和の名水百選」に選ばれた「柿田川湧水群」や、「平成の名水百選」の「安倍川」に代表されるように、クリーンで水質も良い。さらに、カルシウム、マグネシウムといったミネラル分がバランスよく含まれている。そればかりか、バナジウムやシリカなどの富士山系特有の成分が豊富であることも知られている。シリカは人間の体内にも存在し、肌の保湿や、髪や骨の再生・維持にかかわっている物質。富士山の水が、化粧水の原料として選ばれるのもうなずける。

肌水

左からエフティ資生堂「肌水」「メンズ肌水」「クリーム肌水」すべて702円(税込み) ※画像はAmazonから

 富士山の水を利用したスキンケア製品としては他に、株式会社富士山温泉水の「富士山温泉クリーム」というのもある。これは富士山の地底1500メートルの温泉水を使ったウォータークリーム。成分は温泉水が80%、20%が美容成分という。温泉水と保湿成分が皮膚をコーティングするそうで、この温泉水にもシリカが含まれている。また、同社では温泉水を詰めた飲料用のペットボトルも製造している。

富士山温泉水「富士山温泉クリーム」9504円(税込み) ※画像は公式サイトから

富士山温泉水「富士山温泉クリーム」9504円(税込み) ※画像は公式サイトから

 飲んで良し、つけて良し! さすが日本一の霊峰、富士山からの水である。

◆全国各地の名水も

 別の地方の水にも目を向けてみよう。「無印良品」ブランドを発売している株式会社良品計画では、スキンケア製品に岩手県釜石市の天然水を使用している。大峰山の深い山中にある洞窟にわき出る水は、ミネラル分をほとんど含まない超軟水とのこと。これを精製して化粧水などに加工する。すべての製品に対し原材料へのこだわりの強い同社は、化粧品類を作る際に、水の質も重視したという。

クリアケア化粧水

無印良品「クリアケア化粧水 200ミリリットル」1290円(税込み)) ※画像はAmazonから

 また、コスメ用品「ドクターズオーガニック」ブランドの「オーガニック無添加石鹸」も、天然水を原料としている。通常の石けん製造では含有物質のほとんどない精製された水を使うが、これはあえてミネラルを含んだ水を採用しているという。水1リットル中に含まれるマグネシウムとカルシウムの量は「硬度」という指標で表される。この石けんでは、富山県の立山連峰を源流とする、硬度20(1リットル中に20ミリグラム)の水を使っているのだ。同社が精製水にしない理由は、「メタケイ酸」という天然の保湿成分を含んでいるからだそう。

 メタケイ酸は酸素と水素とシリカが結びついてできた物質。メタケイ酸を1キロあたり50ミリグラム以上含んでいる湧水は、温泉法で温泉水として認められる。つまり温泉水と同等の水を石けん作りに利用しているということだ。

ドクターズオーガニック

ドクターズオーガニック「プレーン オーガニック無添加石鹸」1944円(税込み)) ※画像は公式サイトから

 名水の産地としては、九州の阿蘇山系も有名だ。阿蘇山をいただく熊本県の水源は「昭和の名水百選」と「平成の名水百選」に、合わせて8か所が選出されている。同一都道府県で選出された数としてトップレベルである。ブナ林とその落ち葉を抜けて地下に浸み込んだ水は、火山性の岩石のフィルターを通過することでキレイにろ過されるとともに、有効なミネラルを取り込んでいく。ちなみに、この地の水にもシリカが豊富に含まれていることがわかっている。

 阿蘇山系の水はクリーンでミネラルバランスに優れているので、ウォーターサーバーの水としても使われている。「プレミアムウォーター」は全国4か所に採水地を持っているが、そのうちの一つが南阿蘇だ。

 そうした熊本県の良質の水を使って作られている化粧品がある。再春館製薬所の「ドモホルンリンクル」製品群がそうだ。同社は製造の拠点を阿蘇山からほど近い熊本県益城町に置き、阿蘇山の恵みともいえる地下水を利用。阿蘇山からの水は、同社製品の重要なベース成分として使用されている。

ドモホルンリンクル

ドモホルンリンクル「美活肌エキス」1万800円(税込み) ※画像はAmazonから

 こうして見てくると、日本はいかに水に恵まれていて、その恩恵をさまざまな形で利用しているか再認識させられる。ひょっとしたら同じ産地の水を、ウォーターサーバーの水と化粧品として、気づかないうちに体の内と外に使っていたりするのかもしれない。

   
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