大阪のマンション売却を成功させるには?

大阪のマンション売却を成功させるには?

大阪府の不動産市場は、東京都の不動産市場と同様、中古マンション・戸建て住宅ともに成約件数・価格は上昇傾向にあります。

大阪には大阪特有の市況が存在しているため、この市況を見極めることが大阪のマンション売却を成功させる近道といえます。

この記事では、大阪の不動産市場動向やエリア別の地域特性から分析した今後の動向について解説していきます。

大阪の不動産市場は「エリア別」の市況がポイント

大阪の不動産市場は「エリア別」の市況がポイント

大阪の不動産市場はエリアによって価格推移や相場価格の変動がみられるため、大阪でマンション売却を成功させるには「エリア別の市況や地域特性を把握する」ことが非常に重要です。そして、エリアに応じたマンション売却計画を立てることが必要です。

そこでまず、エリア別の市況や地域特性を把握するために、近畿レインズが公表するエリア別の成約件数や価格推移(不動産市場動向マンスリーレポートより)について解説していきます。

大阪市内中心6区の不動産市況と地域特性

大阪市内中心6区の不動産市況と地域特性

大阪市内中心6区(北区、福島区、中央区、西区、天王寺区、浪速区)に所在するマンションは、「売却時期を問わず早期で好条件の売却が可能」だといえます。

なぜなら、この市内中心6区は高層マンションや大型商業施設が密集することで収益性が優れており、地価そのものが他の地域に比べて高騰しているからです。

中心6区の不動産需要は高水準に推移

大阪市内中心6区は今後もさらなる開発ラッシュが予想されるため、不動産需要が高まっています。実際に、市内中心6区のマンション成約価格は、平均成約価格3,773万円の大阪市のなかでも高水準に推移しています。

よって、マンション購入者が重視する快適性や利便性において優れているこのエリアでは、いつ売り出しても好条件での売却が期待できるというわけです。

その他市内18区の不動産市況と地域特性

その他市内18区の不動産市況と地域特性

大阪市内中心6区以外のその他18区については、マンション成約件数が横ばいに推移しているのに対して㎡単価はやや上昇傾向にあります。

このまま成約件数の推移と㎡単価上昇が続けば、住宅需要の低下が起き、成約件数の減少が予想されます。

また、市内中心6区のエリアに比べると戸建て件数が多いことから、買い主間でマンションと戸建ての競合が起こる可能性が高く、マンションが売れにくい市場が形成されることが懸念されます。

大阪万博開催に向けて需要増か

ただし、2025年大阪万博の開催地となる此花区に関しては今後の需要増が大きく見込めます。

東京でもオリンピックが開催されることが決定してから地価の上昇が進んだため、此花区のマンションは今後「売り手市場」になっていくでしょう。

大阪北部エリアの不動産市況と地域特性

大阪北部エリアの不動産市況と地域特性

大阪北部は、この1年を見ると非常にゆっくりですが相場価格が上昇しているエリア。比較的売却に適した時期といえます。

特に、北部エリアの中でも高槻市は再開発が行われ住宅需要が引き上げられたことで人気の高いエリアとなっています。

北部は需要の高い今が売りどき

大阪中心区の不動産価格が上がったことで中心区のマンション購入を諦めた購入希望者が、利便性や快適性の高い北部エリアに流れてくることが予想されます。

したがって、大阪北部エリアのマンション売却は、住宅需要の高まっている今が適正な売却時期。早めに売却準備に移行したほうが良さそうです。

大阪南部エリアの不動産市況と地域特性

大阪南部エリアの不動産市況と地域特性

大阪南部エリアは、北部のような大きな再開発が行われていない代わりに需要の増減が少ないため、ある意味安定した市場になっています。

2023年のマンション成約件数、㎡単価、平均価格は1年を通じて安定しており、マンション売却では相場に合わせた売出価格なら必然的に買い手も見つかることでしょう。

狙い目の時期を絞るなら、2~4月・10~12月は成約件数50件を超えているため、この時期に売却計画を設定してみるのも良いかもしれません。

大阪のマンション売却を成功させる可能性を高めるには

大阪のマンション売却を成功させる可能性を高めるには

上記で紹介したように、大阪の不動産市場はエリアの特性に応じて価格や相場推移が決まります。そのため、大阪でマンション売却の成功の可能性を高めるためには「エリアごとの戦略」が必要になってきます。

戦略の中でも特に重要となるのが、売却対象となるマンションが“地域特性に応じた相場価格に適した売出価格かどうか”ということです。たとえ需要の高い中心区のマンションであっても相場価格から外れた価格設定ではまず買い手は見つかりません。

売却の成功を左右させる売出価格の決定は、不動産会社との連携が大切です。不動産仲介を依頼するなら、”安心して任せられる不動産会社“を見つけましょう。

まとめ

不動産売却では、「需要が高く高値で売却できるエリア」「適正な相場価格なら売却できるエリア」「需要が少なく売却が見込めないエリア」が存在します。

もちろん、これは大阪だけに限定したものではなく、どの地域であっても地域特性は顕著に表れます。それぞれのエリアに応じた売却戦略を立てることの重要さを認識しておきましょう。

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この記事を書いた人
伊東 啓斗
伊東 啓斗
不動産業界に携わった経験を活かして出版社・大手企業と業務委託契約を締結して活動するフリーライター。「読み手にわかりやすく伝える」をコンセプトに、不動産や住宅ジャンルに係る記事を100本以上執筆。宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、ファイナンシャルプランナー2級技能士。