「歯の黄ばみが気になって笑えない」、「結婚式や同窓会で歯が黄色いのは恥ずかしい」など、歯にコンプレックスを持つ方は少なくありません。

そんな人のために、この記事ではホワイトニングがおすすめの歯科医院やサロンを紹介します。治療の方法や料金も解説しているため、ご自身の要望に合う歯科医院やサロンを見つけて理想的な白い歯を手に入れましょう。

そもそも歯が黄ばむ原因

まずは、そもそも歯が黄ばむ要因を4つご紹介します。

飲食物

コーヒーや赤ワイン、カレーなどの色の濃い飲食物は歯の表面に色素を残しやすいため、黄ばみの原因となります。

特にコーヒーに含まれているタンニンは、金属イオンやタンパク質などと結びつきやすい性質なので、食品に含まれている色素を歯の表面に沈着させます。

喫煙（タバコ）

タバコに含まれているタールは、歯の黄ばみの原因です。タバコを吸い続けた部屋やタバコのフィルターをみるとわかる通り、どちらも黄色くなっているのをご存じだと思います。これと同じ現象が口腔内でも起こっているということになります。

口腔衛生

歯磨きを怠ると歯垢や歯石が溜まり、これが黄ばみの原因になります。口内に残った食べかすにバクテリアが増えると脱灰が進み、象牙質※1が透けるため、歯の黄ばみが強くなりがちです。

※1 象牙質はその名の通りアイボリーで黄色味がかかっています。

ホワイトニングの仕組み

歯科医院のホワイトニングは、薬剤の主成分である過酸化水素が歯の表面および内部に浸透し、エナメル質や象牙質に染み付いた有機色素分子を分解する仕組みです。

簡単に説明すると、過酸化水素が歯の色素を分化することで、歯が白く見えるようになります。この漂白作用は、歯を物理的に削っているのではなく色素のみを分解するため、歯の構造自体に大きなダメージを与えることは基本的にはありません。

歯科医院とホワイトニングサロン（専門店）のホワイトニングの違い

結論、歯科医院とホワイトニングサロンの違いは、薬剤とその効果になります。

では、表にしてその他の違いも紹介していきましょう。

ホワイトニングに使われる薬剤が異なる

サロンで使用されている薬剤は、「重曹」や「ポリリン酸ナトリウム」などの成分を配合しているものが一般的。歯の表面に付いている汚れを除去できますが、歯を白くする効果は歯科医院に比べて劣ります。

一方、歯科医院は「過酸化水素」や「過酸化尿素」などの、漂白成分を含んだ薬剤が使用されています。

歯科医院は国家資格保有者が施術する

歯科医院のホワイトニングでは、歯科医師や歯科衛生士といった有資格者が施術します。プランによってはホワイトニング前にクリーニングを行います。

一方、サロンには歯科医療従事者が在籍していないため、患者自身がホワイトニングをする必要があります。その分手軽で、安価にホワイトニングができるメリットがあります。

また、患者自身が歯磨きをしてからホワイトニングをするのが基本。磨き残しがあり効果を感じられない、ということも少なくありません。

市販品（歯磨き粉）と歯科医院のホワイトニングの違い

市販で販売されているホワイトニング効果があると謳われている歯磨き粉は、サロンと同じ成分が使用されていることがほとんどです。

また、歯や歯肉を傷つける恐れや、知覚過敏になったり、虫歯を悪化させたりする危険性があります。

ホワイトニングの種類は大きく4つ

ホワイトニングには大きくわけて4つの種類があります。それぞれについて解説していきましょう。

1.一度の施術で効果を実感しやすいオフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングとは、歯科医院で歯科医師や歯科衛生士が専用の薬剤、機器を使用してホワイトニングを行う方法のことです。

2.自宅で継続的に行うホームホワイトニング

ホームホワイトニングとは、専用のマウスピースと薬剤を使い、自宅で歯を白くする方法のことです。

継続的に使用することで、徐々に理想の歯の白さに近づけていきます。

3.歯科医院と自宅で治療をするデュアルホワイトニング

デュアルホワイトニングとは、今まで紹介してきたオフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併せて行う方法のことです。歯科医院と自宅の両方でホワイトニングを行うことで、短期で効果を出し、長期的に白さを維持できます。

4.専門店で自分自身で行うセルフホワイトニング

セルフホワイトニングとは、自分自身で行う方法のことです。ホームホワイトニングと似ていますが、専門店に足を運ぶ方法もあります。

ホワイトニング方法の比較表

ホワイトニングをする歯科医院やサロンの選び方

歯科医院やサロンを選ぶ時は、次の4つのポイントをチェックしましょう。

薬剤の種類で選ぶ

ホワイトニングは主に、過酸化水素と過酸化尿素の2種類を主成分とした薬剤を使用しています。過酸化水素は短時間で白さを実感できる反面、痛みが生じることも。基本的にオフィスホワイトニングでは、過酸化水素が用いられることがほとんどです。

過酸化尿素は、ホームホワイトニングで使用されることが多いです。長時間効果を得られ、比較的痛みが少ない点が特徴。クリニックによってはオリジナルの薬剤を使用していることもあるので、効果の持続期間や痛みを確認して選びましょう。

通いやすい立地で選ぶ

ホワイトニングは、基本的に1度の施術だけで理想とする白さを目指すことはできません。

歯を白くしたり、白さを維持したりするためには、定期的に歯科医院やサロンに通う必要があります。そのため、自宅や職場の最寄駅から近い場所を探すことをおすすめします。

口コミの評判で選ぶ

ホワイトニングの効果や持続時間には個人差があるものの、気になったクリニックの口コミを確認して選ぶことは大切です。

InstagramやSNS、GoogleMAPなどの口コミを参考にしてください。歯科医院やサロンの綺麗さや、スタッフの対応なども比較するといいでしょう。

デメリットやリスクの説明があるかで選ぶ

人の生命に関わるリスクは限りなく少ないですが、デメリットやリスクの説明があるクリニックを選ぶべきです。

トラブルを避けるためにも、事前に施術内容の細かな説明や、リスクを伝えてくれる歯科医院やサロンが望ましいです。

ホワイトニングがおすすめの歯科医院＆サロン10選

ここからは、ホワイトニングがおすすめの歯科医院やサロンを紹介していきます。

ホワイトニングでよくある質問

ここからは、ホワイトニングの施術でよくある質問を紹介します。

ホワイトニングは痛い？

ホワイトニングの薬剤の濃度やライトの刺激で、一時的に痛みやしみるといった症状が出ることもありますが、人によっては痛みを感じないこともあり、個人差があります。症状は、1~2日で落ち着くケースがほとんどです。

タバコのヤニや着色はホワイトニングで落とせる？

タバコのヤニや着色も、ホワイトニングで落とすことが可能です。

ホワイトニングをすると白くなりすぎない？

ホワイトニングでは、白くなりすぎることはないです。歯の白さは、薬剤の濃度やホワイトニングの回数などで調整可能です。

心配な方は、自分の理想とする歯の色を事前に担当医に伝えておくといいでしょう。

妊娠中でもホワイトニングはできる？

妊娠中は、ホワイトニングができません。薬剤の安全性が確認できておらず、胎児に影響を来たす可能性があるからです。

虫歯があってもホワイトニングはできる？

虫歯があっても、ホワイトニングは可能です。ただし、虫歯がある歯にホワイトニングをすると痛みが強く出る可能性があり、基本的には虫歯治療後のホワイトニングを推奨されるでしょう。

ホワイトニング後すぐに食事はできる？

ホワイトニング後の食事は可能です。しかし、ホワイトニング直後はいつもより歯が着色しやすい状態のため、濃い色の飲食物は控えると良いでしょう。

ホワイトニングは保険適用できない？

ホワイトニングは自費診療扱いになるため、保険適用の対象外です。

ホワイトニングのリスクや副作用はある？

ホワイトニングにはリスクや副作用があり、主な項目は次の通りです。

まとめ

ホワイトニングにはいくつか種類があり、歯科医院やサロンによって施術方法や薬剤が違い、効果の感じ方もさまざまです。

ここまで説明したように、手軽で安価にホワイトニングしたい人はサロンを、歯の健康を考慮しながらより白くしたい人は歯科医院でのホワイトニングを選ぶといいでしょう。

また、ひとつの歯科医院やサロンに決められない場合は、複数の歯科医院やサロンでプランや料金などを相談するのもおすすめです。