新刊情報
【新刊】『ウクライナの料理と歴史』が発売
12月、小学館より、オレナ・ブライチェンコ氏らによる共著『ウクライナの料理と歴史』が発売された。
世界有数の穀倉地帯で、“世界のパンかご”とも呼ばれてきたウクライナには、四季折々の豊かな食材や人々の暮らしのなかで培われてきた食品加工や保存の技術、そして、多彩な食文化がある。日本ではロシア料理に分類されがちなボルシチは、実はウクライナ発祥だ。本書は、ウクライナ料理を重要な文化財として発信するプロジェクトのもと制作された。
「甘味」「酸味」「塩味と塩漬け」など味覚の特色から、「乳製品」「サーロ」などウクライナ料理に欠かせない食材のこと、おもてなしや祝祭日の食の伝統・慣習までを専門家が詳しく解説。レシピはボルシチ、ワレヌィキ(ウクライナ風餃子)、ホルプツィ(ロールキャベツ)、キーウケーキなど、ウクライナの食卓に欠かせないメニュー80点を収録。すべてウクライナ国内の有名シェフたちが伝統的な料理をもとに、本書のために考案。
食は言語であり、土地の歴史や人々の暮らしを映し出す文化。眺めて、読んで、作って食べて。ウクライナ料理の世界を堪能できる一冊だ。
〈目次〉
1,ウクライナ料理の伝統から
2,ウクライナのおもてなしの伝統
3,季節の料理
4,甘いお菓子
5,お祝いの日の料理
6,ウクライナ式料理外交
〈書誌情報〉
著:オレナ・ブライチェンコ、マルィナ・フルィミッチ、イホル・リリョ、ヴィタリー・レズニチェンコ
翻訳:田中裕子
定価:3960円(税込)
ISBN:9784093070140